COMPASS丸亀Link 社会への視野を(1)

金曜日のCOMPASSです。
長く通ってきているCOMPASS丸亀Linkのお友達も、この春高校3年生になりました。
通い始めた頃はコミュニケーションが苦手で、自分から挨拶することもできず、促しが必要でした。
お友達はとてもマイペースで、周りの人たちや、時間を意識した行動が苦手でした。
自分の中にあるルーティーンを途中で変更することが苦手で、皆と揃った動きをすることもまた苦手でした。

保護者様はまずコミュニケーション能力が向上し、言葉で気持ちを伝えられるようにと願っておられました。
就労に向け、作業練習や体力づくりを頑張って欲しいし、苦手な時間管理もできるようになってほしい。
そこでCOMPASSの個別支援計画は、アナログ時計が読めるようになることから目指します。

スムーズな会話を目指し、自分の気持ちや要望を言葉で伝えられるようになるための練習を積み、就労に必要な作業のための練習では、丁寧さも意識しながら、時間内に終えることができるように促していきます。
また、社会性の向上を目指し、生活に必要な時間感覚を身につけながら、計画的な行動や時間前行動ができるようになるためのトレーニング、困ったときや質問があるときなども自分から話しかけることができるようになることも目標です。

時間が有限であることを理解するために、時間感覚を身につける練習からスタートしました。
例えば10分以内で作業を終える目標を立てる、この作業は何分程度かかるなどの時間を逆算し、予測を立てる練習を兼ねた活動を進めました。

時間感覚を身につけるための活動としてタイマーを使用して、10分感覚を身に着けられるように促し、作業練習では徐々に30分集中して取り組む活動で、徐々に時間を意識できるように促していきました。
また計画性をもった行動練習や、行動前の準備もある程度の時間を考えて「10分前行動」が習慣化づけられるように、適宜声かけを実施していきました。

お友達はマイペースで、周りを気にせず、自分の作業に没頭する傾向にあります。
保護者様がお迎えに来られても、活動に集中するあまり途中で止められず、なかなか片付けや帰宅準備に取りかかれず、多くの先生から準備を促されることが毎日続いていました。

保護者様のお迎えも事前にわかっていることなので、前もって準備できることは習慣化を目指し、声かけで促すように努めました。
片付けや準備でも一度身に着けたスキルはこなせるものの、やり慣れた内容通りでなかったり、作業の途中で内容が変わってしまうと対応が難しかったと言います。

社会に向けた取り組みを始めたこの頃が、ちょうど社会人になる意識がお友達に芽生え始めた時期でもあったようです。
良くも悪くも自立を意識しているお友達には、促されることが自尊心を傷つけてしまうようで、声かけを嫌がる様子も見られ始めました。

そこで「自分が決めた」スケジュールを計画的に実施するために、携帯電話のタイマーを自分で設定し、タイマーが鳴れば行動を切り替える練習を継続して支援するように工夫してみました。
繰り返し繰り返し、日々行われる日常動作の自立、効率化、時間を守ること、そしてコミュニケーションの練習を継続しながら取り組んできたお友達との日々ですが、ここ数ヶ月は、それまではあまり表立って現れていなかった飛躍を感じられているのだそうです。
(後編に続きます)

 

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