月曜日のCOMPASSです。
COMPASS宇佐に昨年11月から通い始めたお友達も春には小学校2年生になりました。
お友達は周りとの協調性を持てず、ルールを守った行動ができていませんでした。
指示を受けたり、やるべきことがわかっていても注意力が散漫になり、やることを忘れてしまいがちで、その都度声かけが必要でした。
保護者様はお友達との会話のやり取りで、どう答えていいかわからないときはモジモジし始め、学習での問題で分からない部分はとばしてしまうこともあり、言葉で伝えられるようになってほしいとコミュニケーションの向上を希望しておられました。
お友達との距離感が上手く取れるようになり、集団の中で協調性を身に付け、言葉の発達を促してほしいという願いを話しておられました。
保護者様のご希望を受けて作成した個別支援計画では、まずはお友達が新しい環境となるCOMPASSに通うことに慣れ、楽しく通うことを目指します。
通うことに慣れた頃からは言葉の発達を促し、楽しく個別・小集団活動を通してルールや協調性を身に付けていくことや、ひらがな、数の概念などの基礎を習得目指す活動を促していきます。
お友達にとって目の前の課題に集中することは難しいようでした。
玄関で人の出入りがあると、その度にわざわざ離席して挨拶をしようとするお友達。
誰かが新しく来所するたびに離席してしまうので、先生は療育中は席を立たず座ったままで会釈すればいいんだと教えます。
そこで、先生に「~して良いですか?」と許可を取ってから離席することを約束し、離席しようとするたびに繰り返し声かけを行いました。
療育中、着座して集中力を維持して一つのことに丁寧に取り組むことは難しかったのですが、塗り絵などお友達の好きなことを通して、時間をかけて取り組み、丁寧に仕上げることで周囲にも褒められ、そのことがお友達の自信やモチベーションに繋がるように支援していきました。
お友達は来所後のルーティンとして上着を脱いでたたむ、手洗い・うがいするなどの約束をうっかり忘れてしまうことがありました。
その度に「何をするんだったかな?」と問いかけながら、今やるべきことを思い出せるように促していきました。
同じようにトイレで排泄をするときの水を流す、身だしなみを整える、手を洗う、スリッパを履く、スリッパを再び並べる等の行動も定着しておらず、忘れてしまうことがあったため、お友達が思い出せるように事前に声をかけておくことで、自分で取り組めるように支援していきました。
身だしなみへの意識も低く、自分だけで下着のシャツのみズボンに入れて整えるのは動作的にも難しいため、整え方を教えながらの声かけ・介助していきました。
学習の始めにはその日の日付を読み上げ、日付の読み方を確認したうえでみつばプリントに取り組みます。
日記に日付を書く際には、日付の読み方をお友達に尋ねて思い出せるように毎回促していきました。
プリントの問題も指差ししながら一文字ずつ丁寧に読み上げ、拗音や促音などもスムーズに読めるように取り組み、少しずつ自分で問題を読み解けるように支援していきました。
小集団の活動ではお友達が周りにいることで気分が高揚し、周りのお友達にも影響されたり、大きな声になりがちでした。
声の大きさへの注意だけでなく、お友達との距離感、物の貸し借りなども都度声かけを忘れませんでした。
先生自身がお手本となり、どのようにお友達に言葉で伝えれば良いかをお手本として分かりやすく伝え、それを模倣することで協調性やルールを守って楽しくコミュニケーションが取れるように支援していきました。
小集団の活動で勝敗のあるゲームを行うときは、相手の邪魔をするなどルールに沿った言動が難しくなり協調性に欠けることもありました。
順番を守ること・順番を守って交代することや物の貸し借りも最初は先生が介入し、言葉でどのように伝えるのかや約束事を決め、振り返りをすることで他者と良好な関係性を築きながら楽しく活動に参加できるように促していきました。
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