COMPASS高松 学ぶ姿勢から(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松のお友達、語彙の少なさから豊かな会話の表現が拙く、各文字は鏡文字、手指の動きもぎこちなさがありました。
COMPASSでは学習や巧緻性を高めるために工夫を凝らした活動で取り組み続けました。
着座姿勢を保てるように、離席しないように、目の前の課題に集中できるように、何度も話しかけていきました。
そして継続した取り組みが続き、9ヶ月ほど経過した今年3月を迎えた頃に変化が現れ始めました。

お友達が文字を書くときは、ひらがなも数字も全て鏡文字でした。
幼い子どもが文字を書く際に鏡文字になることはそう珍しいことではありません。
大抵は文字を書きはじめた頃から見られ、就学する6歳前後までに改善されることがほとんどです。

鏡文字にはさまざまな理由が考えられますが、その1つが子どもは左右の区別ができにくいということです。
幼児期の子どもにとって、比較的上下や前後の認識はしやすいといいますが、実は左右の区別は難しく、曖昧なことが多いものです。
靴の左右を間違えて履いたりすることもよく見られ、文字を書くときにも左右を把握できずに、反転してしまうことが多いのが原因ではないかといわれています。

また、脳が成熟しきれていないため、文字をざっくりと図形として捉えてしまっている可能性もあります。
文字や単語の形状を視覚認識しきれずに反転してしまうという考え方もあります。
幼児期は右脳に比べて左脳が未熟な状態では鏡文字の原因だとも考えられ、左右の脳の成長バランスが完全でない場合、先に感性や感覚を司る右脳が発達し、言語や論理的な情報を処理する左脳が未熟な処理をしてしまうことが考えられます。
さらに、利き手がまだ決まっていないので、左利きや両利きの子は鏡文字になりやすいとも言われています。

COMPASSでは、ふざけてばかりいたお友達が学習に集中できるように促しを続け、少しでも集中時間が伸びるように療育椅子や静かタイムなどを活用することで環境を整えました。
決してできていないことを責めるのではなく、少しでもできたことがあれば褒め、自信が育つように促し続けました。
やがてお友達は着座姿勢を保ったまま目の前の課題に取り組めるようになり、少しずつ集中や学習に向き合う姿勢が変わり、正しい着座姿勢で文字をしっかり意識して書けるようになっていくと、鏡文字は消えていきました。

文字の練習と並行で取り組んできた言葉の学びでも、語彙力の向上が見られます。
語彙が増えたことが豊かな会話への足がかりとなり、いろいろな表現ができるようになっていきました。
苦手だった集団生活もCOMPASSで過ごすうちルールやマナーを学び、スムーズに集団活動にも参加できる機会が増えていきました。

保護者様からもご自宅での会話に変化が見られ、いろいろな言葉を喋れるようになったとお聞きしました。
心配されていたひらがなや数字も正しく書けるようになってきたことに安心していただいています。

お友達の学ぶ姿勢に変化が訪れたことで、この流れに沿って継続した取り組みに効果が現れ始めています。
3年生になり、4年生になっていくお友達にさらにどんな成長が見られるのか、とても楽しみです。
これからもさらに言葉の力、会話の豊かさを伸ばしていけるように支援を続け、お友達が苦手なことも自信を持って取り組めるように支援していきます。

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