COMPASS三豊 繋ぐ手に願いを込めて(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS三豊に通うお友達は、小学校4年生になりました。
通い始めたのは2年生でしたが、お友達はおむつが外れていませんでした。
言葉での意思表示は見られましたが、語彙が少なく、単語での会話だったそうです。
ひらがなの文字の読み書きも遅れがあり、名前も書くことができませんでした。

保護者様はさまざまな成長を願う中、特に排泄ではトイレに行きたいと意思表示できるようになって欲しいという思いが強かったそうです。
また、語彙が増えて会話ができるようになり、絵本が読めるようになり、名前の読み書きもできるようになって欲しいと願っておられます。
個別支援計画でも保護者様の願いを受け、自分からトイレに行けるようになり、ひらがなに興味をもち、自分の名前が書けるようになることを目指していきます。
日常生活動作では、トイレでの排泄以外にも持ち物の片付けや、帰りの準備も自分からできるようになることを目標とされました。

こうして2年生の11月から通い始めたお友達。
しばらくの間お友達の様子を確認していましたが、やはりトイレでの排泄ができていませんでした。
尿意を感じたとき教えてくれると良かったのですが、出た後に教えてくれていたそうです。
先生が何かに誘っても「イヤ」と反応することが多く、その場から逃げることもよくありました。

まずは排泄の自立を目指し、トイレに行こうと一緒に誘ってみるところから始まりました。
自分の意思でトイレに行こうとする動作を見せたり、排泄ができたときは「すごいね!」と、それはもう最大級の表現で褒めます。
排泄の意思表示を見せることがないお友達でしたが、1日数回必ずトイレに行くことを習慣化したいと考え、お友達自身に療育後なのか遊びの片付け後なのかといったトイレのタイミングを自分自身で決めてもらうことにしました。

ひらがなや数の学習についても取り組み始めました。
ひらがなや数の学習には絵カードで色々な単語を復唱することから始め、書くことにも挑戦しました。
このときはお友達が認識しやすいように大きい文字でのなぞり練習です。

余暇の時間の遊びも大切な活動の場になりました。
一緒に遊ぶお友達に「何か伝えたい!」と思っても伝わる言葉を探しきれないお友達。
そこで、先生はお友達に寄り添いながら、話したいことを先生が口に出して、お友達がそれに続いて模倣するといった様子を度々目にするようになっていきました。

数の認知もできていなかったお友達ですが、これもまた遊びが大事な活動の場になっていきました。
例えばブロックを積み上げていくとき、1・2・3・・・と、お友達と一緒に数を数えてくことも数認知の活動でした。
このほかにもできるだけ言葉に触れるように心がけ、「絵カード」「絵本」「みつばのかずのおけいこ①」「月例プリントA-5」「あいうえお表唱和」などに取り組んでいきました。

ところがお友達はほとんどの声掛けに対して「イヤ!」という反応を見せます。
一緒に遊んでいるときですら、お友達からは「イヤ!」を返されることが多かったのだとか。
この「イヤ!」に対応する手段は、実は意外なところから見つかりました。
お友達は、周りのお友達の行動を真似することが好きでした。
そこで、周りのお友達のやることを真似て着替えやトイレの模倣を促してみようと、COMPASSのお友達に協力してもらうことにしてみると素直に楽しむ姿がみられるようになりました。

お友達がCOMPASSに来るのは週に1回でしたが、保護者様と先生、そして今回は、周りのお友達の協力も手伝って少しずつ行動の習慣化を図り、利用開始から半年後の5月くらいからはその成果が少しずつみられるようになっていきました。
(後編へ続きます)

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