COMPASS飯塚 イメージすることで(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS飯塚に2年前から通っているのは現在小学校3年生になったお友達です。
就学のひと月前から通いはじめたお友達の困りごとは、コミュニケーションでした。
話せますが、自分お考えや感情をうまく言葉で表現できませんでした。
また、細密に手や指先を動かすことも苦手で、不器用な動作となってしまいます。

保護者様は、お友達の手先の不器用さが改善されて、ボタンやチャックの留め外しがひとりで出来るようになってほしいと望まれていました。
コミュニケーションについても、COMPASSでいろいろな言葉を学び、表現を磨き、自分の思いを伝えられるようになってほしいと願っておらえたそうです。

立案した個別支援計画は、保護者様の願いに寄り添い、語彙数の増加、身辺自立、コミュニケーション力の向上を目指を目指すものとなりました。
加えて専門職員を起用し、ボタンやチャックの留め外しがひとりで出来るように手先・指先の巧緻性の向上を目指していきます。

こうして通い始めたお友達との活動はCOMPASSのプリントから”表情を読み、気持ちを考えるプリント”を選択、プリントのC-1~から始めます。
手指の訓練では、箸やピンセット、ハサミなどを活用した訓練や、運動でも手先を使う練習を取り入れ、またボタンの止めはずし、チャックの開け閉めの練習などを取り入れていきました。

お友達は「失敗したくない!」という気持ちが強く、訓練でうまくできなかったときなどはイライラする様子を見せていました。
一度失敗すると、意欲をなくしてしまうようで、継続して訓練を行うことを嫌がってしまう傾向がありました。

そこで先生は「どこが難しかった?」とヒアリングすることから試みました。
お友達が考える訓練での理想の成功を一緒にイメージしながら、先生がまずお手本を見せて、お友達自身が成功する姿を思い描きやすいように提案します。

そうして振り返りることで、お友達は気持ちも落ち着き、素直に取り組めるようになっていきました。
もう一度頑張って挑戦したとき、お友達の考えていた理想に近い状態で成功できたとき、先生はこれ以上ないくらい褒めて励ましていきました。

語彙の獲得のための学習活動や、色々な場面での会話練習でコミュニケーションを磨く活動も行いました。
ただ少人数の集団活動では、相手に想いを伝えられずにお友達との間にトラブルが起きることもあったそうです。
そんなときもまた先生が間に入り、お友達の思いを理解して相手に正しく伝え直してもらうことで解決を試みました。
お友達には「今の言葉はどうだったか?」「他の言い方はなかったか?」と、相手の気持ちを考える振り返りを促して次の改善に繋げていきます。

こうしてさまざまな活動を繰り返し、今日よりも明日、今回よりも次回へと上達を目指しながら継続した取り組みを続けていきました。
お友達が周りのお友達との交流の場で、笑顔が増え、活動に参加できる様子を見せるようになってきたのは3ヶ月が経過した頃だったと言います。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター.飯塚
所在地:〒820-0081
     福岡県飯塚市枝国501-10
連絡先:0948-52-6838

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