COMPASSミヤべ岩国 まず1題を逃げずに取り組む(1)

金曜日のCOMPASSです。
今年から新設されたCOMPASSミヤベ岩国に通い始めたお友達は小学校5年生。
それは、まだ寒い2月のことでした。
お友達は小学校の授業でついていけないところがあったといいます。
一番問題なのは、一体どこからつまづきが始まったのか、その時期がわからないことでした。
保護者様も学校の授業時間を理解して、授業が楽しいものになるように、基礎学力を身につけてほしいと願っておられました。

これを受け、ミヤべ岩国で立案した個別支援計画は、COMPASSに通ってくることに慣れることからでした。
そして、COMPASSで過ごすうちにルールを理解し、様々な活動に参加できるようになることを目指します。
そしてもちろん、学習を理解できるようになることが目標です。

お友達の学習が苦手な原因は学習機会の不足、そしてつまづいたとき、それを軌道修正せず、そのままにしてしまったことです。
魚が釣り糸に絡まった時のように、一旦もつれた糸に絡みとられると、抜け出したくても、もうどこをどうすればほどけるのかわからなくなります。
そして最後にはもがいても無駄だと諦めてしまう・・・これがおそらく今のお友達の現状だと考えられます。

さて、計画に沿って学習活動がスタートします。
おそらくお友達は勉強が嫌いなはずです。
そこでお友達が自信をつけられるように配慮しながら、1つ1つステップを上るように、問題を解き進めるような取り組みを行いました。
COMPASSでは学校の問題を中心に学習を進めますが、補足教材は学校に準拠したものを使います。
メニューとして、まずは算数の四則演算と漢字を書く練習の反復、それから国語の文章の読み取りから取り掛かりました。

お友達は、学校が終わると毎日COMPASSにやってきました。
一度に1枚ずつ、1問ずつゆっくりと、しっかりと問題を解いて次の問題に進みます。
正答できたときはしっかりと称賛し、間違えたときはサポートしながら、お友達がそれでも挑戦したことを評価して学習意欲の向上を目指しました。
同じ性質の問題のプリントに取り組んだとき、前に学習したことを忘れていることもありました。
やったことがあるはずなのに、どこから取りかかればいいのかわからず、悔しくて泣きしながら机に突っ伏せてしまうこともありました。

そんなとき、先生はおだてるような必要以上に励ますことはしませんでした。
学習はどこまでも手助けしていいというものではありません。
最後には自分自身の力で問題に向き合い、自力で解決しなければならないものだからです。
泣いているとき、先生はお友達が自分で起き上がるまで根気よく待ち、自分から活動を再開したとき、そのタイミングでしっかり褒めていったそうです。

そんな取り組みは放課後毎日行われました。
スーッと問題をこなせる時もあれば、一歩も進めないときもありました。
利用開始から2か月程度が経過した3月の終わりには成長と呼べる兆しが見られるようになっていきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター ミヤべ岩国
所在地:〒740-0012
    山口県岩国市元町1丁目8-20
連絡先:0827-30-9038

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧