月曜日のCOMPASSです。
中津Sweetに幼稚園へ入園したタイミングで通うことになったお友達。
4歳のお友達には言葉の遅れがありました。
落ち着きのない行動が目立ち、欲しいものがあると、ひっくり返って買って欲しいとねだり続けます。
また、気持ちの切り替えが出来ず、食べものにも偏食傾向が強く、着座が出来ないことも困りごとでした。
保護者様は「言葉を増やしてやり取りが出来るようになって欲しい。」と望んでおられます。
素直に気持ちの切り替えが出来るようになって欲しいと希望され、また例え思い通りにならなくても、我慢して、すぐに手を出さないようになって欲しいと話しておられました。
個別支援計画では、まず新しい環境に慣れ、幼稚園とCOMPASS両方に休まず元気に通えるようになることから取り掛かります。
そして、自分の気持ちや要求を言葉にして伝えられるようになり、感情のコントロールが少しずつできるようになることを目指していきます。
お友達は、まずCOMPASSに到着してから学習に取り掛かるまでのルーティンを教わりました。
まず玄関で元気に挨拶、靴を脱いで靴箱にしまい、トイレに行き、手洗いを済ませ、必要なものだけを出して、カバンをしまい、先生に指示された席について活動の始まりの挨拶で学習のスタートとなります。
繰り返すこのルーティンを覚え、指示がなくてもできるようになる頃には、すっかりCOMPASSにも馴染んでいると思われます。
ですが、そうイメージ通りにはいかず、着座しても珍しいものや気になるおもちゃに向かって離席して走っていくこともあります。
学習メニューは、みつばプリントA~、絵本、絵カード、数字,あいうえお唱和などを選択、学習は楽しいと思ってくれるといいのですが・・・
学習活動のスタートは言葉の学びから取り掛かりました。
担当したのは、主に専門家の言語聴覚士の先生です。
1つの活動で1つのテーマに基づき、口の体操、絵カードでの復唱などで言葉を知り、言葉とものの名前が一致するように促しました。
オウム返しが多かったお友達ですが、絵本の読み聞かせでは、言葉で彩られたお話の楽しさや豊かさを感じながら言葉は面白い、会話のやり取りは楽しいものだと認識していくお友達。
数字の学習では1:1の対比、順序数から始まり、COMPASSのプリントから頑張ります。
わからないときには、すぐ近くで見守る先生にわからないと質問して問題の解決を試みていきました。
それでも気が散ってしまったり、勉強から離れたくなって離席するときもありましたが、その都度声掛けを繰り返しました。
また、言葉は人との間で成長するものなので、小集団での活動に取り組んでいきました。
小集団での先生は、一斉に皆に行き渡る指示を出していきます。
会話が苦手なお友達には、時折、先生の指示への理解が難しいことがありました。
お友達同士が一緒に過ごす余暇の時間でも、相手の気持ちの理解や気持ちをくみ取ることが難しい様子も見られました。
よく聞き、意味と気持ちを理解することへの練習としてお友達と先生は繰り返し何度も話をしていきました。
トイレは先生から促すこともありましたが、自分からトイレに行きたいと意思表示を示すこともありました。
そう言ってトイレに行きはするものの、行ったら行ったで「出ない!」と叫ぶとこともあったのだそうです。
そんなお友達は笑顔が絶えず、一緒に学習活動をしていても、いつも楽しくしてくれます。
丁寧な関わりと繰り返しの学び、そしてお友達のペースで1歩ずつ歩んでいくと、3ヶ月が過ぎた6月ごろからお友達に意識の変化が訪れ、成長の兆しが見え始めたといいます。
(後編へ続きます)
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