COMPASS JUMP! 時の流れを意識して(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS JUMPに昨年の秋から通い始めているのは、小学校2年生のお友達。
周りの音、匂い、見慣れないものなどをひどく気にしてしまう傾向があります。
学習でも周りの様子が気になって全く集中できず、近くに人がいると取りかかることすらできませんでした。
また学習時間なのに、自分の話したいことを話し始めて気分が乗ると、もう止まりません。
こうなると人の話に聞く耳を持たず、簡単には切り替えられませんでした。

そんなお友達に、保護者様は「人とのコミュニケーションスキルを身につけ、ルールを守れるようになってほしい。」と人との関わりの円滑さを希望しておられました。
これを受けてJUMPでの個別支援計画は立案され、まずはお友達との関わり方を知り、優しい言葉で想いを伝えられるようになることを目指します。
そして事業所のルールを学び、ルールを守りながら楽しめるようになり、集団活動でも周りのお友達と一緒にルールに従って楽しく参加できることを目指していきます。

さて、「やりたい!」と、思いついたことを思うまま行動に移すお友達。
自分の衝動や好奇心を優先してしまい、気が済むまで止められません。
このため次の活動に移るまでには時間を要し、先生の指示では今の行動をやめて予定に従って次の活動に移すなど、考えられません。
これが毎回続くものですから、一向にお友達の療育は予定通りに進まず、困ってしまう先生です。

そこで活動の前に、次の活動の「開始時間」をお友達に示しながら、「〇〇時からは××活動の時間だよ」と伝えたり、時計を見せてこの⚪︎の数字のところに時計の針が来たときは、××活動を始めるからね!」といった切り替えがイメージできるようなスケジュールを伝えることにしました。

そもそも子どもはお友達に限らず、時間を理解したり、時間を推測して管理したり、意識した動きがとても苦手です。
どの子も今一番気になる目の前の興味に気持ちがグイグイ引っ張られ、振り回され、後で後悔するという流れをたどりがちです。

さらにお友達は予定の話を聞くときに、いきなり自分の話を始めてしまい、こちらの話を聞かなくなってしまうこともあったそうです。
そんな中断せざるを得ないとき、先生はお友達の話が終わるのを待ってから、「話してよいとき」「黙って先生の話を聞くとき」を理解できるように促していきました。

お友達の療育を進めるうえで、時間管理という課題を味方につける必要がありました。
興味や関心が活動以外に逸れてしまったときなどにもタイマーを設定し「〇分以内で終わらせるよ!」と時間を示しながら指示を出し、目に見える形で時間を意識するように心がけていきました。
それ以来、先生はお友達が常に時計を確認するように促し、時間を意識できるように配慮していきました。

 

周りの音にも敏感で手が止まることもありましたが、COMPASSに通い続けるうちに周りを気にせずに取り組めるようになってきています。
当初は学習時の席の配置を配慮していましたが、今は周りの様子に関わらずできることが増えています。
また、利用開始から5ヶ月くらい経った頃には、先生たちから言われなくても自分で時計を意識して活動できるようになっていきました。

COMPAS JUMP!
所在地:〒854-0063
    長崎県諫早市貝津町1765-2F
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