COMPASS 松山GREEN 変化に興味を持つこと(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山GREENに一昨年の8月から通っているお友達は、今、年少さんの夏を迎えています。
当初は発語がほとんどなく、何か言いたそうでも、わかってあげられなかったのだそうです。
何かが目についたり、何か聞こえたり、気になるものがあると、いきなり走り出すお友達。
目も合わず、着座を促しても離席を繰り返すお友達、例え走り出した方向に何か落ちていたり、それが危険な場所でもお構いなしに一目散なので、とても危ないと感じます。

当初はとにかく発語を望まれていたのですが、最近の保護者様の会話についてのご希望は「以前よりも遊びの中で言葉によらず関われるようになってきたので、もっと言葉数が増えて会話ができるようになってほしい。」というものに変わってきています。
生活動作の向上、また善悪の判断に迷いが見えるので「ダメなこと」と「良いこと」の判断ができるようになってほしいという願いもお聞きしました。

作成した個別支援計画は、会話で名前や年齢など簡単な質問に答えられるように上達を促すこと。
また、言葉だけでなく、様々な経験を通して自分の想いや要求を言葉やしぐさなどで伝えられるコミュニケーションを身につけることも目指していきます。
今回お友達に選択した課題は「みつばプリントのA5」「あいうえお絵本」「マッチング」「なぞり書き」「パズル」「ままごと」「集団でのゲーム」「しずかタイム」「ひも通し」などです。

お友達は都合が悪くなると泣きだし、片付けなど、やるべきことをやろうとしなくなることもありました。
正しい行動を促そうとしても、怒りなのか、苛立ちなのか、そうなってしまってはどんな言葉も届きません。
泣き出したり、癇癪を起こしているときは、まずお友達の気持ちが落ち着くように支援することから始めました。
そして落ち着いたのを見定めてから、再度言葉での声掛けや説明をするように心がけました。

現状は、少しずつ言葉でのコミュニケーションが取れるようになってきてはいます。
発語の応酬ができることもありますが、多くはオウム返しになりがちでした。

話しかけられて答える対応ではなく自発的な発語が少ないため、先生が気持ちを察して先回りして話すことを避け、お友達からの発語、意思の表出を待つことに徹底しました。
また「行動カード」などを活用して、語彙を増やしていくことにも努めました。

お友達は活動の途中で衝動的に走り出す様子が度々見られ、その度に先生は繰り返し声を掛けます。
そんな衝動的な行動の解消を目指し「静かタイム」を取り入れ、気持ちを沈め、落ち着いて行動できるよう促し続けました。
並んだ学習活動でも、体幹の弱さから姿勢が崩れ、お友達にもたれかかることが多いお友達です。
そこで導入したのが静かタイムです。

静かタイムでは、足をそろえ、手を膝に置き、背中を伸ばして、いわゆる立腰姿勢をとって、一定時間無言のまま静かに姿勢の維持をしていきます。
静かタイムで外に向かっていた意識が自然に自分自身に集中するようになり、姿勢を継続することでお友達の弱い体幹を鍛える効果も期待できます。
そして継続した取り組みで、お友達の視点や行動に変化が見られ出したのは、お友達が通い始めてから1年と4ヶ月ほどが経過してからだっだと言います。
(後編へ続きます)

COMPASS.松山GREEN
所在地:〒790-0921
              愛媛県松山市福音寺町697-7
連絡先:089-968-2738

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧