COMPASS観音寺 届くように、伝わるように(2)

木曜日のCOMPASSです。
その変化が見られるようになってきたのは、お友達が通い始めてから2年が経ち、小学校5年生になった頃からでした。
日常的によく使われる挨拶の「いただきます。」「ありがとう。」「さようなら。」などの言葉はジェスチャーではありますが、場面に応じた挨拶ができるようになってきました。
挨拶だけでなく「貸して。」「おしまい。」「先生。」「もう一回。」「いや。」など、自分の気持ちを仕草で表出することも次第に多くなってきました。

この2年間、毎週欠かさず通ってきていたお友達は、COMPASSでの過ごし方にも馴染み、何をすべきかを理解できるようになってきました。
活動に取り組む着座時間が長くなり、一つひとつの活動に取り組む時間も長くなってきました。
視野が広がり、先生とだけ関わるのではなく、周りのお友達にも関心を示すようになり、集団活動などで関わる姿も見られるようになってきました。

この頃からお友達が興奮して高く大きな声が出ることが減ってきました。
それでもまだ時折大きな声を出すこともあります。
そんなときは一旦落ち着くのを待ち、お友達が言いたい思いを先生が代わりに言葉で代弁したり、正しい表現方法を伝えてお友達が模倣すると、すぐさま先生がお友達の「言葉」に反応することで、お友達は伝わるという達成感を感じているようです。
継続して取り組んできた日常生活動作の訓練では、靴や鞄の片付けなどを先生が促すうちにお友達が自分でできることが増えてきました。

保護者様もお友達が落ち着いて過ごせる時間が増えてきていることを評価されています。
例えばお友達と先生との関係性が構築され、お互いの伝えたいことが分かるようになってきたとき、また日常的なやり取りだけでなく、先生の言葉を理解して反応を返してくれたときなど成長を垣間見ることができて嬉しいとおっしゃっていました。
例えば送迎時に自分の荷物を持った後、先生から「バインダーも取って」とお願いされると、伝えた内容がわかりバインダーを取って渡してくれたことも大きな成長の嬉しい一面だったと喜ばれていました。

お友達は現在中学2年生。
さらに広がるお友達の未来に向かって、今よりも身辺自立を図り、ひとつの活動に取り組む時間を延ばしながら成長を促していきます。
音の伴わない言葉でも、届くように、伝わるように練習を重ね、表現を磨いていくことで周囲にも変化の化学反応が起き、お友達自身がまだ見ぬより良い未来へとつながっていきます。
場面に合った挨拶をジェスチャーで表現し、自分の要求をジェスチャーで相手に伝えるコミュニケーションが上達することで人との関わりが深く、さらにお友達の人生も広がっていくことを願いながら丁寧な関わりを続けていきます。

COMPASS発達支援センター観音寺
所在地:〒768-0013
    香川県観音寺市村黒町230-2
連絡先:0875-23-7328

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