COMPASS熊本 言葉から広がって(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本のお友達が通い始めて10ヶ月ほど経った昨年の4月、お友達は年中さんに進級します。
そしてちょうどこの頃から、お友達の視線は自分だけから少し周囲へと移っていったようでした。

まず語彙が増えて話しかけられる言葉を理解できるようになってきました。
集団活動の先生の指示が言葉だけでわかるようになり、皆と同じ行動ができるようになってきました。
ところがここにきて困ったことが現れ始めます。
それは1番に対するこだわりでした。

なんでも1番が大好きだったお友達。
これまでは1番に行動することや、勝敗のあるゲームでも1番を取りたいというように1番に強いこだわりがありました。
小集団の活動で順番にひとりずつ・・・といった場面でも、我先にと1番先に行動したがっていたお友達です。
その度に先生はお友達を嗜め、何度も「順番は先生が決めます。」と優しくも厳しい注意を促されました。

1番を譲るなんて、最初は受け入れられるものではなかったようですが、数人のお友達同士での活動や遊びの場面で、何度もみんな同じように順番を守って遊ぼうと何度も嗜められます。
みんなが同じように1番だと促すので、お友達は次第にこだわりを見せなくなり、お友達同士の関わりが増えるにつれて、お友達にとってこだわりの優先順位は変化していきました。

 

保護者様も先生の指示を聞いただけで、お友達がきちんと正しく行動できるようになったことをとても評価されています。
また、言葉が増え、それにつれて話し方も上手になってきたお友達は、これまで見られなかった自分からの発信をし始めるようになり、ご自宅で今日学校であったこと、COMPASSであったことを話すことができるようになってきました。


まだ学ぶべき課題もたくさんあるお友達。
本当は言葉を理解するだけでなく、相手の雰囲気や表情から感情を察することができるようになることが理想です。
これからはそこに至るまでのたくさんの経験の場を提供し、改めて言葉を理解して、正しい行動を自身で判断して取り組めるようになってほしいと願いながら新しい目標に向かって歩みを続けていきます。

COMPASS発達支援センター熊本
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