COMPASS下関 僕にもできるとわかってから(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS下関に昨年10月から通い始めたのは小学校1年生の男の子。
お友達は小学生になってから困りごとが目立つようになってきたそうです。
コミュニケーションでは、内向的な性格で周りのお友達との関わりが少なかったと言います。
また集中が続かず、一斉指示の理解もできていませんでした。
また手先の不器用さがあり、筆圧も弱く、きれいな文字を書けなかったのだそうです。

保護者様は、お友達の手先の不器用さが解消されて、きれいに名前や文字を書けるようになって欲しいと希望されていました。
姿勢が悪く、授業中にじっと座っていることが難しいので、落ち着いて着座し、授業に集中できるようになって欲しいと希望され、また集団活動でも指示を理解し、学校の授業についていけるようになって欲しいと願っておられました。
もともと内向的で周りのお友達とのやり取りが少なかったお友達ですが、いろいろなお友達と関わり、やり取りができるようになって欲しいとおっしゃっていました。
個別支援計画での目標では、お友達とのコミュニケーションを楽しめるようになり、授業中でも集中力を身に付け活動できるようになり、楽しく学校生活が送れるようになることを目指します。

姿勢が崩れやすいお友達は体幹が弱いと思われたので、スクワット、バランスストーンなどの体幹の運動を活動に取り入れました。
手先の不器用さの改善を目指し、巧緻性を向上させる活動として、ひも通し、ボタンの練習、塗り絵なども取り入れました。
人と日常的にあまり関わらないお友達が人との関わる機会を増やせるように、小集団での運動療育や椅子取りゲームなどの簡単なゲームへの参加を促しました。
集中する力の向上を目指し、点図形、書字練習、そして月例プリントはE1から取り組みます。

COMPASSでの活動は、現在全くできていないことや理解できていないことでも、繰り返し、繰り返し、何度も、何度でも、わかるまで、できるまで諦めずに取り組みを続けます。
学習だけでなく、例えば静かタイムでお友達のように着座姿勢が悪く集中力がないケースでも、着座姿勢を教え、何度も声をかけます。
静かタイムでも姿勢が崩れると、その都度声掛けを繰り返し、自分の姿勢を意識できるよう促していきます。
また、姿勢の維持に必要な体幹を鍛える運動も取り入れました。

確かにお友達は手先に不器用さが認められました。
手先が器用に動くまでには決まった過程で進み、肩→肘→手首→指の順に発達していくと言われています
幼いうちは肩の動きに連動して手や指先を動かすので、手指の細かい作業までは難しいようです。
手や指先だけで細かな作業ができるよう、また体幹を安定させるための運動、ひも通しなどの巧緻性を高める作業を繰り返しました。

コミュニケーションが苦手で人との関わりが少なかったお友達。
一斉指示の理解が難しく、どう行動するのが正しいか不安な気持ちで参加していた集団活動だったようでしたが、COMPASSでは活動の機会を増やし、集団での運動遊び、お買い物ごっこなどのグループワークを取り入れていきました。
また学習活動では、プリントを進めていくうちに間違えてしまうことが不安な様子で、何度も指導員に確認する姿を見せていました。

不安を抱いたままで活動をすることは、お友達の理解や活動にバイアスをかけることに繋がってしまいます。
そんな不安な様子が解消されるように、反復して学習することや、間違えても次頑張ればいいんだよとお友達の行動を肯定し、優しく声をかけて励ましを続けていきました。
やがて3ヶ月経過する頃には少しずつ成功体験が積み上がり、成長の兆しが現れるようになってきました。
(後編へ続きます)

COMPASS・下関
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