COMPASS井堀 道を作って、進め(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS井堀のお友達が通い始めてから半年が経過し、12月になりました。
会話へつながる道もまずは不明瞭な発語の改善を目指して口のトレーニング、50音・ひらがなのうたの唱和などをおこないました。
「もの」と「名前」の一致を目指し、「ひらがなのおけいこ」を通して、描かれているイラストとその名前を習得できるように取り組みました。
その方法は、療育センターの先生からお友達にとても合っている方法だと評価されたそうで、お母様もとても喜んでくださっていたそうです。

手の動き、手先の動き、そして指の使い方にはぎこちなさがあり、折り紙、ちぎり絵などをおこない、指先のトレーニングとしてはさみやコインのプットイン、タグ、積み木、ストロー、洗濯バサミをつまんでとめる作業などを繰り返し、並行して少しずつお箸の練習、鉛筆の持ち方の練習をおこなっていきました。
鉛筆の正しい持ち方、またスプーン、トング等を経て補助箸を使用して少しずつ補助具を外していきました。
お箸についてはご家庭でエジソン箸を使用されていたために肩から掌の力だけで箸を動かすことに慣れていたようで、補助箸の練習を始めても、すぐに「疲れる」と言いはじめ、なかなか継続した時間の取り組みが難しかったと言います。

鉛筆は補助具を卒業するとスタビロ学習鉛筆の左利き用、次いで三角鉛筆と、正しい手の形を維持しやすいように段階的に進めていきました。
やがて鉛筆の正しい持ち方も習得し、お箸も補助具なしで正しく使えるようになりました。
一番易しいA-1から始めた月例プリントですが、今はD-2の4歳以上のレベルまで進めることができています。
今、お友達はひらがなの読みを一生懸命頑張っていて、現在は設問を自分ひとりで読む練習を始めています。
書く方にも進んで取り組めていて、自分の名前も書けるようになりました。
言葉の不明瞭さの改善については、まだ早口が残っていたり、不明瞭さが残るものの、周りのお友達と言葉でのやりとりが始まり、コミュニケーションが見られるようになりました。

以前は話しかけてもらうのを待っていたお友達ですが、現在は例えばプリントが終わると、満面の笑みで「できました!」と報告しに来たり、難しい課題にぶつかると「わかりません」と助けを求められるようになっています。
着座も当初は体幹の弱さもあり、また周囲のお友達や動きに気を取られ、足を動かしたり体を捻って横を向いたりと姿勢の維持ができず、一向に目の前の課題にも集中できていませんでした。
現在のお友達は、足をバタつかせたりせず、じっとして15分は座れるようになっています。
机上での活動もソワソワの動きが減り、落ち着いて取り組めるようになりました。

たくさんの成長を見せてきたお友達ですが、学んで身につけてきたそのどれもが新しい世界そのものだったに違いありません。
会話で気持ちを伝え、思いを受け取る習慣が身についてきて、不明瞭な音もまだありますが、会話の様子はいかにも楽しそうです。
そして保護者さまからも温かいお手紙をいただきました。

以下、保護者様からのお手紙を紹介させていただきます。

 息子は発達が遅く、早生まれだし、男の子は言葉が出るのが遅いなど迷信を信じて悠長に構えていました。
 
 幼稚園入園の年齢になっても殆ど発語がなくて、言葉が出ないために他者とのコミュニケーションが上手くできず、言葉より先に手が出る等、トラブルも多くなり・・・
 そこで初めて不安に駆られ、市がやっている集団の療育施設に通い出しました。

 しかし、親の期待とは裏腹に1年通っても、相変わらず、「ママ」や「パパ」や「おいしい」など両手で数えれる程度の言葉しか出ず、発語が少ない為に発達の検査でマイナス1歳〜2歳の遅れが有るとの診断も出てしまい、当時は将来を悲観し、毎日落ち込んだり、泣いて過ごしていました。
年中の4歳で集団療育施設から幼稚園へ転園する事となり、児童発達支援の事業所の多い地域なので、色々と調べている内に(「言葉」のコンパス)と言うのを知り藁をも掴む気持ちでコンパス井堀に息子をお願いしました。

 まず驚いたのは、集団療育施設とは、やり方やアプローチが違い、1人1人の発達や特性に合った適切な療育や支援で個々をしっかり見てくれて安心して預けられると言う事です。
人数が多いと、どうしても1人1人のレベルに合った配慮や療育は難しいはずですが、コンパスの先生達は、手間を惜しまず、専門性の高い知識で療育をしてくれ、苦手な事は根気よく重点的に、得意な事は伸ばし、褒めて自己肯定感も上げてくれて、親よりも子供の性格を見極めているんじゃないかと思うほどです。

 そして、子供の支援だけじゃありません。
発達に何かしら問題がある子供の育児は、毎日の生活や就学など悩みや心労も多く、我が家のように核家族だと相談する人も居ないので心の余裕が無くなったり、孤独を感じたりします。
 コンパスの先生は、そんな親の悩みや相談を理解し共感してくれ、親身に助言やアドバイス、解決策を教えてくれたり色々サポーロもしてくれたりと、私自身の支えにもなる、無くてはならない場所になりました。

 小学校に合わせての戸建てへの引越しの際にも、これから先も通うつもりでコンパス井堀の送迎の範囲で決めたくらいです。
そんな恵まれた環境のコンパスで、息子は毎日、ニコニコ笑顔で通うようになり、楽しく通えるからこそ通う日にちや時間も増え、それに比例する様に目に見えて成長していきました。
 あれから1年、発語が殆ど無かったのが嘘みたいに言葉だけでコミュニケーションが取れる様になりました。

 今では、言語の検査でも言語理解力と、発語数が年相応まで増えていて、少し言葉に不明瞭さは残りますが、発達に遅れは認められないとの診断に変わりました。
 小学校就学も集団療育施設に通っている時は、支援級かもしかしたら支援学校かも?と思っていましたが、就学相談で通常級(普通級)該当との結果が出て、コンパスに通い出して1年でこんなにも成果が出るとは思っていなかったので、正直とても驚いています。

 「コンパス楽しい」「コンパス毎日行きたい」などと嬉しそうに語る息子を見ると多くの事業所の中からコンパスを選んで、ご縁を頂き、素敵な先生達に恵まれ、本当に良かったと感謝の気持ちでイッパイです。
 これから成長と共に、また他の問題や課題やトラブルが出てくるかもしれませんが、コンパスで先生達となら乗り越えて行けると明るい未来を信じ描いています。

 これからも息子共々よろしくお願い致します。

そんなふうに言ってくださった保護者様ですが、実は何よりもお母様が私達を信じてくださり、お父様が深いご理解を示され、成長を共に喜んでくださったことがお友達の成長への1番の大きな力になりました。
今後は就学に向け、ひらがなと数字の読み書きの定着を図り、月例プリントはEまで進めたいと考えています。
就学前にたくさんの“できた”という経験を積み重ね、自信を育てて欲しいと願います。
ご両親が安心して小学校へ通わせられるようにさらに自立を促し、お友達が笑顔で小学校生活を送れるよう、お友達の道を作りながら、引き続き丁寧に取り組みを続けていきます。

COMPASS.井堀
所在地:〒803-0835
    北九州市小倉北区井堀2丁目4−13
連絡先:093-967-7738

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