COMPASS姫路 一緒にお話しよう(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS姫路に一昨年から通っているお友達がいます。
現在小学校1年生のお友達ですが、当初からひどく人見知りで、誰かと話すことや、コミュニケーションをとることが苦手な女の子でした。

そんなお友達に保護者様は「コミュニケーションが取れるようになって欲しい!」と願っておられました。
困ったときには自分から言葉で助けを求められるようになってほしい、また、いずれはみんなを前にして発表などもできるようになって欲しいと希望を語っておられました。

個別支援計画では、COMPASSという新しい場所に通いながら、お友達同士や先生と関わりながら楽しく過せるようになり、やがて自分の思いを伝えられるようになること、COMPASSに慣れてきたら、落ち着いて学習に取り組むことができるようになることを目指します。

さらにCOMPASSでおこなわれる様々な活動に取り組みながら、たくさんの「できた!」を体験し、自己肯定感が育まれ自信につながるように導き、やがて自分から話しかけたり、思いを伝えられるようになることを目指していきます。

人との関わりが得意ではないお友達なので、ストレスを感じて活動に尻込みしないように安心できる環境に配慮しながら療育を進めました。
先生はお友達がうまく伝えられないもどかしさを察して、気持ちを受け取り、寄り添うことに務めました。

そして先生とお友達の強い関係性を作るところから活動を始めていきました。
やがて、少しずつ先生に気持ちを伝えられるようになった頃から、ごく少人数で一緒に楽しく活動する機会を作っていきました。

お友達は、人前で話すことにひどく消極的で、相手はともすれば何を考えているのかわからないといった錯覚をしてしまいます。
短時間で思いをまとめて言葉で伝えることに戸惑ったり、うまく言葉をつなげようとしてタイミングを逃してしまうこともあるようです。

そこで、まずは先生と個別に話をする機会をたくさん作ることから始めました。
そのほとんどが定型分の練習ではなく、まさにフリートーク=おしゃべりです。
おしゃべりを重ねていくことは、次第に「話すのが苦手」といったバイヤスの壁を壊すことにつながっていきます。

相手に反応を返したり、笑顔を見せたりするのもコミュニケーションの1つです。
お友達の中にある豊かな表情を引き出すために、絵カードを復唱したり、その絵カードを伏せた神経衰弱をしたり、カルタとりやSSTカードを活用した会話などの機会を作りました。

ゲームが白熱してくると、お友達も声を立てて笑うような場面や、皆と一緒に歓声をあげる場面が見られることも増えていきます。
苦手な集団活動だからこその交流による豊かな感情を見せることも珍しいことではなくなっていきました。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター姫路
所在地:〒672-8074
    兵庫県姫路市飾磨区加茂230-1
連濁先:079-263-7138

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