COMPASS高松Jr. きちんと話を聞くために(1)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松Jrに5年前から通ってきているお友達も、この春小学校3年生になりました。

当時のお友達は年少さんになる直前で、集中できず、怒って、あるいは面白がってものを投げたり、怒りの矛先の相手には叩くという行動をしてしまうことがありました。
机上での指示、あるいは集団活動で指示を守って仲良く参加することもできていませんでした。

保護者様もお友達の気持ちのコントロールが難しいという困りごとが、うまく集団活動に馴染んで参加できるようになって欲しいと望んでおられました。
やりたいことがあるとき、すぐにやりたいと思う気持ちはわかるのですが、待つことを覚えて、待てるようになってほしいと望んでおられました。
またお友達とコミュニケーションが図れるようになってほしいという希望も話しておられたそうです。

高松Jrで起案した個別支援計画は、言葉を理解し、活用できるようになることや、コミュニケーションの力を高め、周りのお友達と仲良く楽しく関われるようになることなど、1つでもお友達ができることを増やしていこうとするものでした。

さて、そんなお友達に準備した課題は「滑舌トレーニング」「音読」や言葉遊びの中から自然に使える言葉を増やすことです。
少し経った頃からは、少しずつ「数字の認識」を高め、「時間の感覚」を身につけることにも取り組んで行こうと考えていました。

さて、お友達とのCOMPASSが始まります。
お友達と周りのお友達が仲良くできるように一緒に遊びに参加したり様子を見てみます。
そんなお友達同士が向き合う中で、特に目立ったものは、思い通りにいかないことがあったとき、或いはお友達が嫌だと感じたことがあったとき、「やめて」と言えばいいことなのに、言葉より先にまず手が出てしまうということでした。

どんな場面で、どんな気持ちになったとき、どの言葉を言うといいのか、どう伝えたらいいのか、そんな複雑な工程が繋がらず、言葉にならないお友達。
すぐに言葉を選択し、思いをそっくり相手に伝えることは、経験値が少ないお友達にはとても難しいことのようでした。

言葉の学習活動では、まず語彙を増やすことから取り組んでいくことに。
50音の並びの音だけでなく、「ひらがな」や「カタカナ」などのカードを使って、あらゆるものの名前やひらがなを組み合わせて単語を作るといった学習にしっかりと取り組んでいきました。

こうしてさまざまな活動を組み合わせて取り組みながら、特に話すことが楽しい、話すことで気持ちが伝わるという実感を得られるように取り組みを続けていきました。
やがて1年経過した頃から少しずつ思い通りにならないことでもすぐさま激しい怒りを見せることは無くなっていきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター高松.Jr
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