火曜日のCOMPASSです。
岡山のCOMPASS ACCESSのお友達はこの春2年生になりました。前回ご紹介した春ごろの小学校1年生のお友達は、先生の指示はそれなりに理解できていました。
ただ、喃語以外で自分から発信できていたのは「あ」「ばっば」「ん」だけだったと言います。
ACCESSではお友達とのコミュニケーションがスムーズになるように寄り添い、確認していきました。
利用初日、お友達は入室することを躊躇い、また、なかなか着席できず、着座姿勢を維持することも難しかったそうです。
初めての場所や見知らぬ人への警戒心は強く、しばらくは来所してから勉強のお部屋に入るまでに時間がかかりました。
生活動作は拙く、トレイもトレーニング中で、着脱も介助が必要、来所時やトイレの後で手を洗うのを嫌がっていました。
「話せるようになって欲しい。」
そう保護者様は強く願われ、会話だけでなく総合的に成長し、一つでもできることを増やしてほしいとも希望しておられました。
利用を始めたときと比べると総合的な成長は認められますが、残念ながらまだ会話には至っていませんでした。
ご相談を受けてCOMPASSが作成した個別支援計画の今回は、スローステップながら、絶対的にお友達に必要な筆圧が向上を目指すところから始まります。
正しい鉛筆の持ちかたが安定し、文字・数字のなぞりが上達すること、また同時にひらがなや数字の認識が定着し、個数やモノと文字のマッチングができるようになることを目指していきます。
COMPASSではお友達が会話につながるための課題として、構⾳機能を向上させる運動を取り入れていきました。
機能的に弱さのある口周りの訓練として、⼝を大きく開ける、⾆の出し⼊れ、息を吹くなどの訓練を経て、聞き取りづらい発声を改善していきます。
キーになる音は「あ」行です
お友達と向き合いながら、たくさん笑わせ、声を出させながら、⺟⾳が"あ”の音のある言葉を模倣するように促していきます。お友達の能力向上を目指し、ボールを投げたり、転がしたり、ジャンプをするなど脳⾎流を増加させる運動にも取り組みました。
お友達は手指を動かすこと、力を込めることが苦手なようで、拙さを残すお友達です。
このため、小学生向けの鉛筆の使⽤を控え、太い鉛筆を使って鉛筆持ちの訓練や記号や文字のなぞりの訓練に取り組みました。
自分の名前を書く練習として、名前の部分を直線や曲線に分けて「なぞる」という訓練も取り入れました。
近い将来、自分の名前を自分の力で書けるように支援を続けています。
実際の文字を書く練習と並行して、筆圧の向上・⾔葉の理解のためにせんたくばさみの留め外し、⽊ねじ、⼿遊びなどの巧緻性⼿指活動もたくさん取り入れました。
もちろん日常生活動作や衛生的な習慣の定着を狙い、⼿洗いの定着や来所時のルーティンの定着を目指す活動も欠かしませんでした。
こういったカリキュラムはお友達自身が「やること」を理解し「習得」できるように定着かを試みます。
このため構⾳機能を向上させる運動、なぞり、⼿指活動、運動のカテゴリは、来所のたびに出来るだけ取り⼊れ、使うアイテムや指導はその都度変化を加えることでマンネリを防⽌していきました。
同じパターンの繰り返しは飽きが来てしまうので、かえって抵抗する気持ちになることを避けるためです。
療育はお友達自身が楽しく取り組めることがとても重要です。
このため定着を促すためとはいえ、確実な積み重ねを図るための工夫や努力を積み重ねていきました。
先生たちの共通認識は、お友達との関係や、楽しい雰囲気づくりを⼤切にして回数の記録ではなく、お友達の記憶として⼤切に積み重ね、未来につながって行くように継続しています。
COMPASSアクセス(放課後等デイサービス)
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岡山県岡山市北区高松131-15
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