水曜日のCOMPASSです。
COMPASS アクセス放課後にお友達が通い始めたすぐの頃。
もちろんCOMPASSはお友達にとって全く新しい場所で、見る・触れる・聞くことはお友達にとって新鮮だったと思います。
そんな湧き上がる好奇心からとても積極的に関わろうとする様子が見られていました。
半年過ぎた頃には小学校への行き渋りや、COMPASSでも保護者様と離れ難い思いが行きしぶりとなって現れ始めました。
COMPASSは母子分離で学ぶ場で、先生たちは保護者が離れても、お友達が気持ちよく活動に参加できるようにありとあらゆる手段で工夫していきました。
実はこの行きしぶりや保護者様を求める行動も、わがままなどではなく、お友達にとっては次のステップにつながる成長の証でした。
好奇心がお友達の成長や世界を拡げる鍵でした。
利用を始めてしばらくすると、発声や発語のために活用していた「マイク」に興味を示し始めたお友達。
遊びの活動でも、発声の訓練でも、マイクを通した自分の声が面白くて、たくさん発声練習が行われました。
文字、数、発語などお友達に提供している様々な課題は、実は全てが独立して、また全てが連動し合って成長への足掛かりとなっています。
お友達の好奇心はやがて学習への扉をあけ、数の認知の一環で「指」と「数」のマッチングでは指を折って数える動作で数を意識し始めています。
指示された数を示し、色の名前を選択して色板を手渡す色認識の練習なども、繰り返し、繰り返し、何度も、何度でも行っていきます。
ひらがなの文字の形と音、モノの名前、数への興味も少しずつ育ち始め、大好きな絵本の⽂章、⾃分の名前の理解で呼ばれて反応するようになり、知ってるよ!とばかりにモノへの指差しも見られるようになってきました。
来所して席に着くまでのルーティンに関しても、流れをこなすことがスムーズになってきて、玄関先で扉を叩いたり、挨拶をすることなどの習慣が定着してきています。
春になると、「ふね」を指差し、「ふ」の口を模倣する様子が見られ始め、繰り返してきた構⾳運動の流れも定着して、先生の⼝の動きを真似しようとする様子を見せ始めました。
難語しかなかったお友達の言葉も、意味のある言葉として「でんしゃ」「せんせ」が⾔えるようになり、文字のなぞりもお友達が自分で先生の意図を理解したうえで取り組めるようになってきています。
先生の話もしっかり聞き取ろうとする姿勢、そして良く理解できるようになって手遊び歌なども楽しんで取り組んでいるお友達。
今もお友達が何より大好きな電⾞が駅に着くと、療育中でも⾒に⾏きたがって感情が抑えきれないこともありますが、お友達の学習の妨げにならないように席の位置を工夫したり、1度目だけは電車の行き来を見るのを我慢することも訓練として取り入れているのだそうです。
保護者様も⽣活習慣動作は向上が⾒られ、⾃宅でも何かを訴えようと話そうとする機会が増えてきたお友達を「場所⾒知りや⼈⾒知りなどがある⼦なのですが、COMPASSは短い期間ですぐに馴染むようになったことを学校の先⽣⽅も驚かれ、喜んでくださっているようです。」と評価をいただき、さらに「COMPASSは楽しいみたいです!!」と笑顔で言っていただいたのだそうです。
すぐにたくさんの音の発声が始まり、会話へとつながるまでには時間がかかるかもしれません。
ただ、発語を獲得した多くのお友達がそうであるように、「こんなにおしゃべりだったの?」と驚かされるほどに、その日は突然始まります。
今は現時点でのお友達の「ベスト」を目指し、来所したら「こんにちは」と⾃分から頭を下げたり、「ごめんね」「ありがとう」を⾃分から⼿を合わせて表現するなど、お友達の意味のある⾃発的な⾮⾔語コミュニケーションを増やすことから取り組んでいます。
緩やかな道は長く、遠く感じられるかもしれませんが、楽しい会話を目指して、しっかり取り組みながら歩み続けていきます。
COMPASSアクセス(放課後等デイサービス)
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岡山県岡山市北区高松131-15
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