金曜日のCOMPASSです。
COMPASSオレンジに今年2月から通い始めているのは、現在年中のお友達です。
利用前のお友達に単語での発語はありますが、その言葉は不明瞭だったそうです。
そのため、思いがなかなか伝わりづらく「イヤ」と叫んで癇癪を起こしがちでした。
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利用を始める前には幼稚園にもまだ慣れておらず、保護者様と一緒に入室する状況で、集団活動への参加が難しかったそうです。
園でだけでなく、人見知りや場所見知りを見せ、慣れるまでには時間がかかっていました。
4歳のお友達は好奇心旺盛で目移りしやすく、一つのことに集中できる時間は短いものでした。
家では保護者様に甘えてばかりで、自分から身の回りのことをやろうとする様子は見られなかったそうです。
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保護者様は「言葉が増え、自分の思いを伝えられるようになってほしい。」と願われ「場所見知り」「人見知り」を克服し、お友達と関わることができるようになり、一つのことに集中して取り組むことができるようになてほしいと希望しておられました。
日常生活でも自分で着替えやスプーンを使うなど身辺自立ができるようになり、集団活動への参加もできるようになってほしいとおっしゃっていました。
個別支援計画では、まず先生との簡単なやりとりを楽しめることを目指しながら、語彙を増やし、二語文以上で話せるようになることを目標とし、日常生活動作では自分で衣服の着脱ができるように促していくことをめざしました。
そして選択した課題は「発声練習」「口腔体操」「挨拶」「会話でやり取りの言葉を学ぶこと」「身辺自立へのアプローチ」などでした。
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例えば明瞭な発語を目指して取り組んだのは、発声練習、口腔体操といった取り組みです。
発声では絵本や絵カードを活用して、お友達が興味のあるものから口の形・加減・タイミングなどを先生のお手本通りに一文字ずつゆっくり発声していきます。
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定型のやり取りをマスターするために「挨拶」やその場の仕草を模倣し、人との関わりで必要なものの貸し借りの動作も「ちょうだい」「どうぞ」「ありがとう」といったやり取りの練習に取り組みました。
身辺自立での動作では、手指の動きがまだぎこちないことから巧緻性の向上を目指す訓練や、生活動作のやり方をマスターするための訓練を積み重ねていくことにします。
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お友達は「乗り物」が大好きでした。
興味を持ってもらうためのフックとして活動は乗り物にまつわるテーマから始めていきました。
しかし、日常的な会話でよく使うものを含めて語彙の少なさが見られたので「乗り物」だけといった偏りを作らず「食べ物」「動物」「生活道具」など、さまざまな種類の絵本や絵カードを活用し、たくさんの言葉を覚え、先生のお手本を復唱することで語彙を増やすことを目指しました。
お友達が通い始めたのは4歳になってすぐでした。
まだまだ甘えたい時期で、COMPASSでも「甘えたい」という気持ちになるものの、どう表現していいのかわかりません。
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そんな切ない気持ちがうまく周囲に伝わらないとき、お友達は不安でいっぱいになり、少し混乱してしまいます。
そんなお友達の気持ちを汲みとり、先生はお友達に寄り添い笑顔を向け、「疲れたね♩」とか「もうすぐママくるよ🎵」などお友達の気持ちを言葉にしながら少しでもホッとできるように促しました。
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集団活動に参加するよう促されても、落ち着いて座って参加することができないお友達です。
先生は寄り添い、お友達の興味を引き出しながら活動への参加を促します。
集団活動は、数人の小さな活動でもそれはすなわち社会で性への第1歩。
ルールやマナーがあることや、実際に順番を待ち、助け合い、譲るなどの大切な学習を体験していきます。
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お友達の年代の多くは、やろうと思ってもその気持ちの維持も、興味や集中が継続することもありません。
あちこちに目移りしてしまうので、着座から取り組みの成果を出すまで集中が続かないことがほとんどです。
そこで「ここまでで、おしまい!」とお友達にはっきりと区切りがわかり、見通しが持てるように声をかけながら取り組みを進めました。
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