COMPASS天籟寺 体験と学習での理解と(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS天籟寺に通うお友達は、言葉で自分の気持ちを伝えられませんでした。
利用を始めたのは一昨年の5月、お友達が年長さんの頃からでした。
何か聞かれても、その答えはオウム返しだったり、黙っていたりと会話にならない状態でした。

保護者様は、そんなお友達の会話力が向上し、自分の言葉で受け答えができるようになってほしいと願っておられました。
そして、お友達同士で楽しく関わりが持てるようになってほしいと希望しておられました。

個別支援計画の長期目標では、お友達が自分のやりたいことを自分で決めて、活動できるようになり、言葉でのやり取りができるようになることを目指します。
短期目標は、自分の思いをきちんと言葉で伝えられるようになり、集団での活動をお友達と一緒に楽しめるようになることを目標としました。

お友達の言葉を増やし、コミュニケーションの向上のために選択した学習課題の軸は、まず「運筆」「線描」「ひらがな」「数字」などを目指したCOMPASSのプリントです。
そのほかにも「点つなぎ」「絵カード」「シール貼り」「色塗り」「紐通し(紐の抜き差し)」「パズル」そして「ナンバータッチなどのビジョントレーニング」で経験を積んで技能向上を目指していきます。

当初のお友達は、着座姿勢を維持することが難しかったと言います。
1つの課題の区切りや、課題が終わるまで着座して集中できるように、まずは1つの課題を短時間から始めて時間を少しずつ伸ばしたり、お友達の好きなアニメのキャラクターで関心を引くなどして少しでも長く集中できるように促しました。

お友達は数字、中でも時計を読んだり時間を意識することはできていました。
そこで時計を活用し「長い針が”9”のところに来るまでお勉強だよ!」とお約束の言葉掛けで意識できるように促し、机に時計を置いて数字を一緒に確認するように努めることで、お友達が見通しを意識できるようにして課題に取り組みました。
今では時計がなくても最後まで着座姿勢を維持して頑張れるようになってきてはいますが、定着を図るために時計の活用は、継続して取り組んでいます。

人は、誰かから決められるのではなく、自分で考えて選択した場合、まずもって自分の行動を裏切ることはありません。
「どっちにする?」そんな問いかけに、どのお友達でも自分で選んだ課題は積極的に取り組む傾向にあります。

行動の選択でも、例えば2種のカードを先生が準備し「ひとりで学習している絵」と「4〜5人で集まっている絵」から、どちらを選ぶかという判断をするのはお友達という方法を取ります。
「学習の絵」なら個別の課題学習から取り組み、「集団の絵」なら周りのお友達と一緒にゲームや運動遊びなどの集団活動に参加するということを決めて、お友達の意欲の継続を狙いました。

 

語彙が増えるように、会話がスムーズに会話ができるように、人と関われるようにと繰り返し、繰り返し何度も挑戦し続けてきましたが、利用を始めてから2年目を迎えて今年の春頃から変化が見られるようになってきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター天籟寺
所在地:〒804-0064
    福岡県北九州市戸畑区沖台1-7-1
    サンハイツ天籟寺1F
連絡先:093-616-6738

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧