COMPASS神埼リーフ 考えて行動できるように(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS神埼リーフに2年前から通いはじめたのは、現在年中さんのお友達です。
お友達の発語は不明瞭なところがありました。
また、お友達は周りでお友達が組み立てていたブロックを壊してしまうことがありました。
遊んでいるブロックを取って、投げ捨ててしまうのです。
そんなふうにいきなりお友達を叩いたり、押したりと、衝動的な行動が目立ちました。
お友達を叩いてしまっても笑って逃げだし、走り回ったりと悪びれない様子が見られていました。

保護者様はそんなお友達を心配され、叩かないようになってほしいと願われていました。
不明瞭な発語が明瞭になり、伝えたいことが言えるようになって、衝動的な行動がおさまって欲しいと願っておられます。
例えばみんなと同じように楽しく園バスで通園できるようになり、ひらがなを覚えたりと、学習面も伸びるようになってほしいと話しておられました。

保護者様の願いを受けた個別支援計画の目標は、人を叩いたり、押したりすることがなくなり、言葉で伝えられることを目指すものとなりました。
発語が明瞭になるように正しい発語のための活動に取り組み、周りのお友達の物を取ったり、壊したりする行為がなくなるように導いていきます。
学習面でも鉛筆を正しく持てるようになり、ひらがな50音の読み書きができるようになることを目指します。
やがて落ち着いて過ごせるようになり、苦手なハサミが使えるようになり、身の回りのことも自分でできることが増えていくようになることを目指していきます。

お友達の行動がより良いものへと向かうために伝える力を伸ばすことがまず必要だと考えました。
語彙を増やし、想いを伝える明瞭な言葉を得て、会話の力の向上を目指していく課題への対応として「あいうえべ体操」「舌体操」「絵カード」「シャボン玉」「風車」「ストロー吹き」など、発音が明瞭化するためのものから取り組みました。
また、先生とたくさん話す機会を作っていきました。

常に意識していたのは、自分で考えてお友達が衝動的に叩くよりも「言葉で伝える」「話し合う」ことを選択できるようになることです。
先生は「どうして叩いてしまったの?」とお友達の気持ちを受け止め、丁寧に聞くように心がけました。
さらに、いきなり走って行って壊したり、取って逃げたり、叩いたりすることで、相手のお友達が「どう感じるか?」「どう思うだろうか?」と問いかけました。

相手のお友達は「悲しかった」だろうし、「痛かった」と思っているんじゃないかな?
叩くことは「いいことなの?」「悪いことなの?」と尋ねたりもしました。
そしてお友達に「叩くことはよくない」と心から理解できるように時間をかけて話しかけていきました。
お友達の客観的な理解のために絵本などを使って相手の気持ちを一緒に考えていきました。
叩いてしまったとき、相手に「ごめんなさい。」と謝ること、またどう謝れば良いのか言葉や態度を教えていきました。

日常生活動作の訓練も始まりました。
楽しく練習が続けられるように、ねじまわし、プットイン、オリジナル教材を使ったハサミ、トング、スプーン、フォーク練習などを提供し、巧緻性を高めるために、魚の形のボタンの掛け外し、おにぎりの形のホックの止めはずし、トング、スプーン、フォークを使ったさまざまな大きさのデコレーションボールを運ぶ練習、そしてハサミを使う練習などに取り組んでいきました。
こうしてお友達の気持ちに寄り添いながら活動を継続し、時間はかかりましたが、今年のお正月を迎えた頃からお友達の様子に変化が見られるようになってきました。
(後編へ続きます)

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