COMPASS本部教室 苦手を自信あるものに(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部・放課後に就学したタイミングで系列事業所から移って4年目のお友達。
お友達は、ひらがなの理解はできていても、音読が苦手でした。
音読の指示を出しても嫌がり、やろうとしません。
音読に限らず苦手意識があるものには取り組みに時間がかかり、マイナス思考に陥りやすい傾向があります。
そして、行動から行動への切り替え、気持ちを切り替えることもまた苦手でした。

保護者様は、放デイでは「前向きに何にでも取り組む力をつけて欲しい。」と望まれていました。
個別支援計画は、つまづくと尻込みしてしまうお友達に、失敗しても前向きに何にでも挑戦する力を育てるという目標を立てました。
まずは、お友達が苦手な場面に適した言動や行動、苦手な課題でも「やってみよう!」と前向きになることから取り掛かります。

こうして始まったお友達の放デイCOMPASSです。
まずお友達の自信につながるアプローチに取り組みました。
お友達自身が興味のある本を自分で探してもらい、その好きな本で音読練習を繰り返しました。
大好きな本だと、少し「音読は苦手だから・・・」というバイアスが外れるようです。

好きな本の音読にそれほど抵抗を見せなくなっていった頃から、教科書の音読へと移行していきました。
教科書の音読では、お友達と先生で、音読した後に感想を話し合ったり、意味を一緒に考えたり、感想を伝え合ったりして教科書の文章への理解を深めたり、意図を知ることをパターン化した学習活動を心がけました。

「苦手なことはやりたくない」という心理は、恥をかきたくないという思いから来ることが多いと考えられます。
そこでお友達にも活動で未経験のこと、やり方を知らなかったことなどの体験を増やしていこうと試みました。
活動に自信がなくても参加してみること、楽しむことに重点を置いて、新しい課題を楽しんで参加できるように心がけました

自信がないことにも積極的に取り組めるよう、活動の前には内容を分かりやすく伝えたり、集団活動では尻込みしないように「最初はできなくて当たり前」だと全体に伝えてからスタートするように努めました。
勝ち負けのあるゲームやチーム戦では、事前に結果は順番で、負けても大丈夫だと話し、スムーズな切り替えを約束します。
やがて体験を重ねることで切り替えにそれほど時間がかからなくなっていきました。
(後編へ続きます)

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