OMPASS熊本東 言葉は会話へつながって(2)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東のお友達が通い始めてから半年が経った1月のことです。
祖父母宅でご親戚と一緒に過ごす日があり、お友達は「自転車に乗りたいから、こっち(いとこ)の自転車をどけて!」と祖父母に伝え、しゃべれないと思っておられた親戚から大層驚かれたことがあったそうです。
熱心に取り組んだ絵カードや語彙の復唱、先生の模倣を経て、言葉を発する仕組みがお友達の中でしっかりと構築されたようで、その後はCOMPASSで過ごす際も長文で会話ができるようになっていました。

言葉の成長はさらに加速しているようで、ご家庭でも「今日の給食は明日の(メニュー)と変わったから、明日がカレーだから、スプーンを持ってきてと言われた。」と園の先生からの伝言を伝えることができたこともあります。
実はこの内容を正しく伝えられたのは、クラスでただ一人だったのだとか。

活動では困ったときにじっと固まってしまうお友達。
何かやって欲しいことがあっても固まって伝えられない様子が見られていたので、プリント学習時には鉛筆をあえて準備しない作戦を試みたこともありました。

どう話せばいいか迷っているお友達に、最初は先生が代弁して「鉛筆を下さい。」と言うように教えました。
するとその次からは自分から「鉛筆をください。」と言えるようになり、違う場面でも助けて欲しいとヘルプを出せるようになってきました。

最近は表現も豊かになり、お友達と会話しながら仲良く積み木やブロックで遊ぶ姿を見せています。
保護者様も3か月ほど前には、就学に向けて「手伝って欲しい。」「わからない。」が言えないことを課題に感じておられたようですが、療育の成果が現れ、助けてと言えるようになってきたので普通クラスに進む自信が持てるようになられたとお聞きしました。

保護者様からは、嬉しい感想もいただきました。
「COMPASSに通い始めてから言葉も増え、我が子の心の中がちゃんと言葉になって現われるようになり、私たち親子もよい関係が築けていると思います。弟がコンパスをうらやましがるほどにわが子にとって「良い場所」のようです。いつもありがとうございます(*^-^*)」

通い始めた頃は、園でもひとりで遊んでいることが多かったお友達から、近ごろは「園でお友だちと~した。」と仲の良いお友達の名前が聞けるようになったことや、お友達のことを褒めてくれる思いやりのある様子を見せてくれることが、先生たちにとっても最高のご褒美です。
事業所評価の余白に「コンパスだいすき」とお友達がお手紙を書いてくれて「とても感動しました!」と、どの先生も言っていました。

来春の就学をにらみ、課題はまだあると考えています。
自発的な発語が増えているものの、困っているとき、練習で培った「こういうシチュエーションのときは、こう話す。」というパターンに当てはまらないケースだと、言葉が見つからず複雑な表情で黙り込んでしまうこともあります。

克服するために、さらに様々な経験を通して「どうしてでしょう?」「どうすればいい?」といった言葉かけをしながら、自分で考えて答えを導く習慣を身につけていきたいと考えています。
就学に向けて、できることを増やし、挑戦する気持ちや自信をもつことができるように、これからも丁寧に関わっていきます。

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