水曜日のCOMPASSです。
お友達がCOMPASS佐賀中央に通い始めたのは昨年の6月。
当時年中さんだったお友達は、気持ちを言葉で表現することが難しかったと言います。
また、決まったスケジュールへのこだわりがあり、予定の変更があると、戸惑い、涙を浮かべてしまいます。
先生やお友達に自分から話しかけることが難しく、伝えたいのを気づいてもらうまで行動ができません。
そしてやっと絞り出す言葉も力がなく伝わりにくかったのだそうです。

保護者様は、お友達と関われるようになってほしいし、数や文字に少しずつ興味を持ってほしいと話されます。
そして自分の言葉で「手伝って」と言えるようになってほしいと願っておられました。

保護者様の願いを受けた個別支援計画は、まずお友達がCOMPASSに通うことに慣れることを目指しました。
そこから、自分の思いを言葉で伝えることができるようになる訓練や、数や文字に興味を持ち、学習活動に取り組むことができることを促していきます。
更に言葉の成長と共に、少しずつ確かに友達と関わって遊ぶことができるようになることを目指します。

お友達のために選択した課題は会話につながるための「50音表」「文字や数のマッチング」「絵本」「絵カード」、「表情カード」「認識カード」、「色合わせパズル」「ブロック」そして「プットイン」といった活動です。
来所のたびにお友達の心情に配慮しながら「口舌の運動」をおこない、自分の口や舌をしっかり動かして声を出すことを練習していきました。

弱々しい発声を「風車」を使って息を吐く練習をおこない、「絵カード」を使って名称の一致を目指し、分からないときに「わかりません。」と伝える練習もおこないました。
しかし、お友達はいくら促されても、自信がなくなると次の行動に移れなくなることがありました。
会話の練習でもどう伝えたらいいのか迷ってしまい、伝えたいことが言葉にできないため、どうしたいのか分からないという様子を見せることもありました。

それでも先生は諦めず、繰り返し、繰り返し、何度も、何度でも・・・できるまで。
こうしてさまざまな活動を通してやがて自信をもって声を出せるように練習を積み重ねていきました。
やがて半年が過ぎた11月になった頃、お友達は成長の煌めきを見せるようになっていきます。
（後編へ続きます）

COMPASS発達支援センター佐賀中央
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