COMPASSセンター大村 自主的に取り組めるように(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS児童発達支援センター大村に昨年2月から通い始めたのは当時年少さんのお友達。
お友達には発語が無く、コミュニケーションが取れず、保護者様も不安な気持ちでおられたと言います。
1歳半健診で”言葉の遅れ”を指摘され、医療センターを受診した際に「コミュニケーション障害の疑い」との診断を受け、療育の場所を探されたのだそうです。

ご家庭では完全な会話でなくても、交わされる親子間の会話の理解はできていて、言葉を聞いて行動に移すこともできている状況でした。
ただ、ご家庭の外ではお友達は自分から発信する思いは相手になかなか上手く伝えられません。
思いが届かず、言葉を発しても通じないので、しくしく泣くしかないお友達です。
そして一旦泣き出すと、ずっと俯いたままで切り替えが難しいのだそうです。

保護者様は、そんなお友達が言葉を獲得し、伝えられるようになることを切に願っておられました。
言葉で意思疎通ができるように、お友達同士で関わりが持てるように、集団活動に取り組めるように、自分の気持ちを伝えられるように、園と併用してコミュニケーション能力を高めていけるように、そして就学に向けての準備ができるようにと希望しておられたと言います。

個別支援計画は、当時まだ年少さんのお友達がくつろいで過ごせるようになることから取り掛かります。
まずは新しい環境に慣れ、お友達や先生たちと関わる機会を持てるように計らいました。
選定した教材・教具で言葉の訓練など様々な学習活動を提供し、語彙力を付けて会話を楽しめるようになることを目指します。
そして、お友達が自分の気持ちのコントロールができるようになり、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになることを目標としました。

お友達は一定の言葉の理解はできているようですが、自分から言葉にするのは難しいようでした。
そこで、お友達が興味を示す教材や、物(=乗り物)を使用してものの名前と絵カードのマッチングを試みました。
また、好きな乗り物の色塗りを通して色の名前を覚え、発語を促すことも目指しました。

歌を皆で一緒に聞き、発声を促したり、物の貸し借りや挨拶などもお手本を示しながらその言葉を添えて学べるように促していきます。
少人数の集団活動を参加するように促し、たくさんの言葉のシャワーを浴びるような環境を整えました。

どの活動もお友達にとってスムーズに気持ちや言葉をできないことで、お友達なりに頑張って我慢をしていたようで涙ぐむことがありました。
言いたいことを思うままに伝えられないため、お友達の気持ちに寄り添って先生が代弁したり、落ち着ける環境を整えて様子を見守りながら少しでも楽しめる雰囲気作りを心掛けました。

気の合うお友達と一緒に活動する機会を設けて、どの活動にも当選しようとする気持ちになれるように促しつづけました。
簡単ではありませんでしたが、それでも経験を重ねるたびに状況は明るい方へ向かい、半年が過ぎた頃から少しずつ成長への変化が見られるようになってきました。
(後編へ続きます)

 

COMPASS児童発達支援センター大村
所在地:〒856-0807
    長崎県大村市宮小路1丁目258-7
連絡先:0957-47-7838

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