COMPASS 大村Link きっかけを探すために(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村Linkのお友達は、昨年の春から通い始めました。
それが例えば落としたものを拾ってあげたときでも、自分のものをさわられると、お友達は極端に嫌がります。

自分で決めたことが何より大切なお友達。
それ以外の活動を促されたり、あらかじめ決まっていた順番が変わると、大声を出してその場でうずくまってしまいます。
COMPASSが始まってからも自分流が損なわれると完全に拒否を示していました。
目の前に先生が来ても顔を向けたり目を合わせることはなく、オムツからパンツへの着替えをお願いすると、嫌がってやろうとしませんでした

保護者様は日常生活動作では、特に排せつトレーニングで自分でできるようになってほしいこと、また、気持ちを切り替える力や語彙力の向上を目指して欲しいこと、さらにいろいろな場所や人と接するにあたり、対応できるコミュニケーション能力をつけて欲しいことなどを願っておられました。

そんなお友達への思いを受けて、まずはルールやマナーを知り、学習や活動を通じてそれを守ることを身に付けていくことを目指していきます。
そして相手の気持ちや言葉を理解し、自分の気持ちや言葉を相手に伝えることができるようになることを目指していきます。

お友達はこだわりが強いと考えられました。
そこで活動にはお友達の大好きなキャラクター・アンパンマンの五十音表の活用を取り入れました。
そして、絵カード、時間を決めて排泄のトレーニング、また集団活動でお友達とのコミュニケーション能力の向上を目指していきます。

お友達との日常が始まりました。
まずは日常生活動作の向上を目指して、来所後すぐにオムツからパンツへの履き替えを促すことにしました。
その行為はお友達にとって経験のないことだったためか、大声を出してかなりの抵抗があったそうです。

そんな「促しから大声ので拒否」を何度か経験した後のことです。
1度でも成功したとき、先生はお友達の大好きなキャラクターのシールをご褒美に貼ってあげたのだそうです。
シールの効果は絶大で、その次からはかなり素直に応じてくれるようになって、それからは次第に一日そのままで過ごせるようになりました。

また言葉のトレーニングにも取り組みました。
身近な言葉や色の種類などの絵カードや絵本を用いたり、コミュニケーション機会を作って交流を試みます。
勝手に取ってしまうので、人が使っているものを使いたいときは「貸して」などと相手への確認をすることを教えました。
そして集団の中では、決められた手順やルールに従った活動がお互いに気持ちよく、優しい環境で過ごせることにつながることを目指しました。

 

また、おやつが配られると、待てずにすぐに食べてしまうお友達。
マナーやルールの話を繰り返し、まわりのお友達と一緒に行動できるように促しを続けました。目が合う機会がとても少なかったため、これもまた大好きなキャラクターの製作中に、キャラクターを話題にしての名前を尋ねたりすると、それがきっかけでこちらの表情を追っかけたり、目を見ながらキャラクターの名前を教えてくれるようになったのだそうです。

お友達は、アンパンマンのキャラクター作りが大好きでした。
配色に気を配りながら折り紙を使って、フリーハンドで多くのキャラクターを上手に作って見せてくれました。
ただ、自分で作った大好きな作品は、片付けられずに机の上にそのまま飾ったままでした。

それでも先生が片付けを促すと、例によって大声を上げていましたが、先生は諦めず「今から学習をするから、片付けようね!」と何度も声かけを続けていくと、お友達の方が根負けして片付けに応じるようになりました。
大きな変化が見られるようになったのは3ヶ月が過ぎた頃からでした。
(後編へ続きます)

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