COMPASS観音寺 目線が広がって(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS観音寺のお友達は中学2年生になりました。
以前にもこのブログで2020年の1月31日に、小学校3年生のお友達の様子を記録させていただいています。

当初の保護者様は「ひらがなの読み書き」「落ち着いて活動に参加ができる」「近すぎる距離感に気づき、適切な距離で関わること」「なぞり書きではなく、漢字を自署できること」「しっかりした筆圧で書けること」「ひらがな・文章になった文字を読めるようになること」といった成長を願っておられました。

現在の保護者様は、まだ弱い筆圧のお友達がしっかりとした文字を書けるようになり、文章化されたひらがなの読み書きができるようになり、落ち着いた状態で活動に参加して欲しいといった、継続した取り組みの希望を話しておられました。

個別支援計画は、ひらがなの読み書きの向上、特に筆圧が強くなって力を込めて書字ができるように促しを続けます。
また手指の巧緻性向上や、他者との適切な関わり方、距離感を身につけることなど、継続した取り組みを続けていきます。
選択した課題は、月例プリント、運筆プリント、そして絵カード、3行文の唱和です。

さらにLaQ、レゴブロック、パズルなどの手指を使った作業活動や余暇活動、また、ボードゲームやカードゲームなどルールのある遊びを取り入れた集団活動にも挑戦します。
それから中学2年生のお友達が皆の手本となるように、さまざまな道具の操作練習や清掃手順の理解をしたうえで、療育で使った部屋の室内清掃をおこないます。

お友達は、鉛筆を握る力の入れ方と、操作するコントロールが苦手です。
そこでひらがなの書字練習の前に毎回塗り絵に取り組み、適度な筆圧の加減を感覚で掴めるよう、鉛筆の操作が身につくよう挑戦していきます。
鉛筆も濃い6Bから始め、握る位置を繰り返し具体的に示しながら、芯の太い6Bから4B、次に2Bと進めていきました。
指先を使った動作も苦手だったお友達、巧緻性の訓練のために、例えば箸でボールを飛ばすことなどに取り組みました。

お友達は難しい課題やできないことがあると、不安でパニックになることがあったそうです。
そこで課題の内容と量を調整して、スモールステップで取り組めるように試みました。
一方でお友達は楽しくなってくると興奮気味になり、先生やお友達のパーソナルスペースを飛び越えてしまい、近づきすぎる傾向があったので、その都度注意を促し、自分で距離を測れるように取り組みました。

また、活動の最初に活動場所や内容を伝えることを決め、お友達が見通しを持って取り組めるように心がけました。
周りのお友達と関わる場面を多く設定し、関わり方や距離感、会話のルーㇽ等を、繰り返し、繰り返し、その都度具体的に示しながら、何度も繰り返し教えていきました。

そしてお友達の清掃活動は、箒で掃く、モップで床を拭く、ゴミを集める、ゴミ袋の回収などで、なかなか厄介なコツのいる掃除道具の操作を毎日繰り返しおこなうことで少しずつ動作が定着していきました。
繰り返しながら少しずつ技能が向上していく様子は、緩やかな階段を1つずつ登っていくような印象でした。
やがて今年の1月になってからは、長年努力していたことの実りを見るに至ります。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター観音寺
所在地:〒768-0022
    香川県観音寺市本大町1673-3 本大マンション202
連絡先:0875-23-7328

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧