COMPASS中讃センター 衝動から差し伸べる手へ(1)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASSの国内にいくつかある児童発達支援センター。
その中でも一番最初にセンターになった香川県・中讃地区の児童発達支援センターに、今日のお友達は通っています。

通い始めたのはお友達が年中さんの9月から。
お友達の1番の困りごとは、ふっと湧き出てくる衝動や癇癪が抑えられないことでした。
思い通りにならないことがあれば、咄嗟に手が出たり、嚙みついたりしてしまいます。
そんな他害行動は自分ではどうにもならず、制御も効かず、相手のことを考える余裕は少しもありません。
本当はお友達と遊びたいのに、感情が上手くコントロールできず、相手との距離感を掴むことも難しいようでした。

お友達は、粘土や絵を描くこと、虫捕りやその観察などは大好きで、とても集中する様子が見られます。
ところが苦手な課題や、嫌いな活動には、全く集中が見られません。
日常生活動作でも、トイレは、日によっていける日といけない日があるそうです。
語彙も少なく、言葉で気持ちや状況を説明することは苦手です。
ただ、自分が知っていることは言えるのだとか。

保護者様は、お友達が「手を出さずに言葉で気持ちを言えるようになってほしい。」と心から願っておられました。
そして、就学に向けて、集団活動ができるようになってほしいと話しておられたそうです。
これを受けて作成された個別支援計画では「感情のコントロールができ、言葉で気持ちを伝えられるようになる。」ことを目標に、着座姿勢を維持し、落ち着いて学習に取り組めるようになることから目指していきます。
また、お友達が周りのお友達と一緒に楽しく遊びを共有できるように、関わり方も工夫していきました。

お友達は誰ともまだそんなに親しくないないときでも、関わる相手との距離が近すぎることが多いようでした。
そこで先生は、相手との適正な距離感をわかりやすく伝えたり、お友達の考えや想いと違うことがあるときは、先生が気持ちを代弁することで感情が波立たないように促していきました。

衝動を感じると、すぐに他害行動で反応してしまうお友達。
瞬時に湧き上がる衝動が起きないようにどうすればいいか・・・
自分の思いと違っていると、お友達同士の遊びの中でも衝動的に手が出てしまうときがあったお友達です。
そこで、センターではお友達が来所してから対処するまで、小集団での活動でも、個別のお友達同士の関わりでも、どんな場面でも遊びの共有ができるように先生が間に入って見守ることから始めました。

また、同時進行で学習活動も始めます。
ひらがなを書く練習では文字をバランスよく書くことが難しく、崩れやすかったのだそうです。
ところがお友達は、書いたことだけで満足していて、先生から指摘されるとカチンとくるらしく、怒り出すのだとか。
そんな状況も、少しずつ日が経つにつれ変化し、半年ほど前からはお友達は落ち着いて先生の話を話が聞けるようになってきて、文字の練習でも指摘されて怒ることから素直に「わかったよ。」と書き直すことができるようになってきたのだそうです。
(後編へ続きます)

中讃地区 COMPASS児童発達支援センター
所在地:〒763-0082
    香川県丸亀市土器町東4丁目780
連絡先:0877-24-5328

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