COMPASS熊本 ただ「話す」から伝わるまで(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本に昨年の2月から通う年長さんのお友達。
じっとしていることが苦手で、我慢することも難しいお友達。

自宅では、ジャンプをしたり踊ったりしているそうです。
注意を受けたときや自宅で怒られたときは気持ちの切り替えに時間がかかっています。
また言葉の困り感があり、会話は単語で話そうとしているのだそうです。

保護者様は、言葉の困り感があるお友達の理解度に合わせて自信が育っていくように支援して欲しいとおっしゃっていました。
COMPASSでの活動を経て、ルールや約束ごとなどの社会性が身につき、気持ちの切り替えや、コミュニケーションが上手に取れるようになって欲しい、また人の話を聞けるようになり、集団活動のルールを習得して欲しいと成長を希望しておられました。

お友達の困りごとを軽減すべく、個別支援計画では周りの人とコミュニケーションが取れるようになることを目指していきます。
やがて活動を通してルールを守れるようになり、言葉で気持ちや自分の思いを伝えられるようになることを目標に設定しました。
目標の達成を目指してお友達のために選択した課題は、ひらがな50音の唱和、口腔体操、巧緻性の向上を狙ったひも通し、ボタンの留め外し、また、集団活動、静かタイム、ルールの学びなどでした。

お友達は毎週2回程度通ってきていたお友達。
不明瞭な発音を改善するために必ずおこなったのは口腔体操です。
発語の不明瞭さだけでなく、習慣的に自分のことを「〇〇ちゃん」と幼い子のように呼んでいました。
そこで就学をにらみ、先生たちは「ちゃん」ではなく、「ぼく」と呼べるように促していきました。

お友達はひらがなを書くことに対して特に苦手意識が強く、文字を書くこと自体を嫌がり、鉛筆を持ちたがらなかったと言います。
苦手な活動にはノリノリになれず、意識を目の前の課題に向けてもらうことは難しかったと言います
活動に取り組んでいても、周りで気になるものが視線に入ったり、気になることがあると、途端に意識が逸れてしまい、集中して取り組めません。

集中が途切れると姿勢が崩れたり、集中が欠けたりするので、先生たちは「今何をするべきか」といった声掛けをし続けました。
お友達は負けず嫌いなところがあり、周囲のお友達とゲームで競争をすると、勝ちたい思いが先に立ち、焦り始めてうまくいきません。

自分の思い通りにものごとが進まないと、聞く耳を持たず、拗ねてしまいます。
そんな様子も少しずつ成果が見られるようになりますが、明かに1ステップ上がった状態になったのは、利用開始から4ヶ月程度経過した6月になった頃からでした。
(後編へ続きます)

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