COMPASSそがわ 言葉の壁を超えて(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASSそがわに一昨年の12月から通っているお友達。
もう直ぐ小学校2年生になります。
外国からやってきたお友達は、まず言葉、そして全く違う日本での習慣にあまり馴染みきれていませんでした。

ご両親とも日本語は堪能ではなく、日常生活で生きづらさを感じておられたのかもしれません。
お友達は家庭では母国語ではなく、誰が教えたわけでもないそうですが、普段は英語で会話しているのだそうです。
保護者様としては日本語を理解し、日本語でコミュニケーションが取れるようになってほしいと望んでおられました。
また、気が変わりやすく衝動的な行動が見られがちなお友達に、落ち着いて行動できるようになってほしいと願っておられました。

利用前のお友達は着座が難しく、集中力が持続できないでいました。
言葉が理解できず、伝わらないもどかしさがあり、落ち着きがなく、粗暴な動作が頻繁に見受けられます。
そこで個別支援計画は、日本語の必要性を理解し、簡単な日本語でコミュニケーションを取れることを目指し、苛立ちや怒りが自分の気持ちを自制しながら安全に生活を送ることができることを促すこととしました。

お友達の課題はCOMPASSの日課に慣れることから始まります。
着座、そして学習の習慣が身についていなかったお友達。
何かをしていても、気になるものにあちこち視線や意識が飛んでしまう傾向にあるお友達です。

まずは着座姿勢の継続を目指し、やがて学習の習慣へつなげていきたいのですが、色々な課題を提示しても、落ち着いて課題に集中できません。
そこで興味を示したり、取り組みやすいように見える課題から取り掛かり、道筋をつけていきました。

外せない課題は「あいうえおのうた」の唱和、「絵カード」の復唱でした。
それらの絵カードで、日本語表記と英語表記の両方を示しながら「もの」の名前を習得していきます。
カードの唱和や話し方の復唱で、また音読の繰り返しで、日本語の発声に慣れていけるように導きました。

実際のところ、お友達とのコミュニケーションでは、こちらの意図が伝わっているのかどうかを判断するのも難しかったそうです。
そこで、褒めるときは日本語で伝え、注意するときは英語で伝えるように工夫してみて、まずは善悪の判断ができるように促していきました。
それでも繰り返しの活動で、3ヶ月ほどで少しずつお友達の様子に変化が見られ始めていきました。
(後編に続きます)

COMPASSそがわ
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