COMPASS善通寺市センター 怒りを手放すこと(1)

火曜日のCOMPASSです。
香川県に今月から創設された善通寺市.COMPASS児童発達支援センター。
ここは以前からCOMPASS善通寺GROWとして運営され、たくさんのお友達が成長の実績を積み上げてきました。
この場所に3年ほど前から通ってきていたのが今月4年生になったばかりのお友達です。

当初、お友達は落ち着きがなく、難しいと感じた課題では「しない!」と言って泣きだし、切り替えに時間がかかっていました。
日々、感情のままに行動し、例えば送迎車で眠ってしまったとき「着いたよ」と起こすと怒りだし、ゲームなどで負けるとやはり怒り出します。
活動中に怒ると、大きな声を出して机を叩いて怒りを表すこともあったそうです。
気が乗らないことや身支度に時間がかかり、爪噛みの癖もありました。

保護者様は、お友達の「コミュニケーション力を伸ばしてほしい。」と願っておられました。
コミュニケーションの力をつけて、お友達同士仲良く過ごせるようになり、適切な距離をとって関われるようになってほしいと望まれていました。
また、学習の基礎力が向上するようにと希望しておられました。

個別支援計画は新しい環境に慣れて先生や周りのお友達と学習や遊びを楽しんで欲しいと目標を定めました。
集団での活動の中で、集団や友達との関わりの中で身の周りのことがスムーズにできるようになり、場面に合った行動が自然とできるようになることを目指します。
学習面では、まずひらがなカタカナの読み書きから始め、簡単な文章や計算を理解し、問題を解くことで自信につながるように導くことを目指していきます。

お友達のCOMPASSは、1年生の夏休みからスタートしました。
まず取り組んだ課題は「あいうえお表の唱和」と「書き取り」の練習などからでした。
すぐにカッとなり、抑えられない感情を露わにしてしまうお友達。
そんなお友達の気持ちも汲み取りながら、誰でも思い通りにならないこともあることを繰り返し伝え、理解と納得を促していきました。
その中の1つの取り組みは、活動前に事前に予定やルールを知らせることでした。
そして、簡単な文章や計算で正答に導けたときには、お友達がノリノリの気分になるように、しっかりと認め、褒めていきました。

気分が変わる傾向が強いお友達、どの活動でも私語が増えて気が散ったり、周りの動きが気になって学習への集中が途切れがちでしたが、先生はその都度、何度も、何度も声を掛けました。
集団活動で勝敗のあるゲームで1番になれなかったときは怒り出し、怒りが継続し、なかなか切り替えられないこともありました。
そこで集中力を維持するために、ひも通しに取り組むなど、あらゆる工夫を取り入れていきました。
そしてようやく最近になって明らかに成長した姿が見られるようになったと言います。
(後編へ続きます)

COMPASS善通寺市.COMPASS児童発達支援センター
所在地:〒 765-0040
    香川県善通寺市与北町3364-1
連絡先:087-735-9328

(施設名をクリックして頂くと施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
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