COMPASS本部 苦手に挑戦する気持ち(1)

土曜日のCOMPASSです。
昨年の夏から本部教室に通い始めたのは、今月新1年生になったお友達。
お友達はひとことで言うと、明るくて活発な性格です。

この明朗活発なお友達は、いろいろなことに興味を持ち、工作や実験遊び、迷路作りなども大好きで意欲的に取り組んでいます。
その一方で、苦手なことや、初めて経験することには参加を躊躇います。
お喋りも大好きで、活発に見えるものの、人前に出ることを極端に嫌がる傾向がありました。

保護者様は、お友達や先生との関わりの中でコミュニケーションの取り方や集団行動なとを学んで欲しいと話しておられました。
また初めてのことにも意欲的に挑戦できるようになり、自信を持って取り組めるようになって欲しい、集中が途切れることが多いので、集中して着座できる時間が少しでも長くなって欲しいと話しておられました。

個別支援計画は、先生やお友達との関わりを楽しめるようになり、綺麗な着座姿勢を維持できるように促すことを目標にしました。
やがてどの活動にも落ち着いて行動できるようになり、着座時間も長くなり、色々なことに興味を持ち、積極的に取り組めるようになっていくことを目指します。

お喋り好きなお友達のためにお友達に選択した課題は、まず「静かタイム」などで落ち着いて静かに着座する時間の過ごし方を学ぶことなどです。

本部教室では、お友達に交代で絵本読みをしてもらう活動をしています。
すでに「ひらがな」は読めていたお友達にも、絵本読みに参加してもらい、みんなの前で簡単な絵本を読んでもらう活動にも取り組みました。
また、体を動かすことも好きなので、人前に出ることへの躊躇いを払拭しようと、お友達の前で「片足ケンケン」や「スキップ」をやって見せてもらう活動にも参加を促してみます。

この「片足ケンケン」や「スキップ」はみんなの前で順番に一人ずつやっていくのですが、お友達は「恥ずかしい!」と姿を隠せる棚の裏側に行き、皆に見えないところでこっそりやろうとします。
先生はお友達に自信をつけてもらおうと「『スキップ』も『ケンケン』もちっともおかしくも間違ってもいないし、上手にできているよ!!」と話しかけるのですが、どうやっても人前ではやろうとしません。

その一方で、みんなで一斉に動くときには、楽しそうに全然恥ずかしがらずにできています。
そこで、まず全員でおこない、次は2人で、最後に1人でと、段階を踏んでいくように試みました。
「絵本読み」でもCOMPASSの仲良しのお友達と一緒に読むことから始め、その後、一人で読むことを提案するといった徐々にステップを踏む取り組みで挑戦しました。

運動も本読みももちろん一人で挑戦できた時は山ほどの賞賛で褒めていきます。
ただ一朝一夕での改善は難しく、お友達が人前で一人でできるようになるまでには数ヶ月を要したと言います。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター本部
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1-2-35
連絡先:093-475-0449

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧