COMPASS鹿児島 言葉へ続く道のり(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS鹿児島のお友達は、今月1年生になったばかりです。
一昨年の6月から通い始めたお友達ですが、当初の困りごとは言葉でした。

お友達からは”言葉らしきもの”は発信されているようですが、それは言葉にはなっておらず意味がわかりません。
伝わらない音がいくら発せられていても、お友達の思いや意図がわからないので気持ちの交換ができず、こちらの意図も理解してもらえているかがわかりません。
そんなやり取りでは行動や気持ちの切り替えが上手くいくはずもなく、思い通りにならないお友達は怒ったり泣いたりしてしまいます。

保護者様の想いは「周りの人が理解できる言葉で気持ちを伝えられるようになってほしい。」そして「周りの人の言葉や指示を理解して、行動できるようになってほしい。」という言葉の力の成長で成長を願うものでした。
これを受けた個別支援計画の目標は、発語の明瞭化、そして言葉で周りの人とのコミュニケーションが取れるようになることで、人との関わりや活動を楽しみ、自分の思いと違っても折り合いをつけながら納得できる日々を送れるようになることです。

まずは言葉の成長を願って取り組んだ活動は「絵カード読み合わせによる正しい発音の促し」から始まりました。
クイズ様式で、複数人のお友達と関わりながら、お友達の発音と自分の発音の比較を実際に耳で確認し、発音の違いを受け入れ、正しい音が出せるように模倣を促していきます。
また「あいうえお唱和」に取り組み、1音1音の正しい発音を確かめながら発声していくことを繰り返しました。

苦手な音が並んだ「言葉」の場合、音の並びや流れを自覚し、明瞭にならない言葉を意識しながら「ゆっくり丁寧に」「伝わるように」発声することを促します。
また日々「舌の運動」「頬の筋肉のマッサージ」などにも取り組み、構音機能の向上を図っていきました。

活動の中で「うまくできない」「苦手だ」と感じると、恥ずかしさや照れがあるのか、ふざけたり逃避的行動をとることも見られました。
このためまずは楽しんで参加できるように活動に「遊び」の要素を取り入れつつ、またお友達の中にある「他のお友達に負けたくない!」という気持ちに火がつくと意欲向上につながることもあるため、少し刺激して気持ちをノリノリに向かわせるようにすることも試みました。

当時のお友達は、来所時にとても眠そうな様子が見られることもありました。
これは、自宅で仲の良い兄たちと夜更かししてしまうため、生活リズムが整わないからだったようです。
同じように身だしなみに意識を向けて衛生面や身だしなみを整える指導についても、自分のためのこととして捉えるまでには時間がかかりました。
そこで、ご家庭の協力も仰ぎながら、来所のたびに小さな成長のタネを撒き、継続した取り組みを続けてきました。
やがて入学前には、成長につながる芽生えを確認できるようになってきたと言います。

(後編へ続きます)

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