COMPASS井堀 静かタイムとお友達(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS発達支援センターでは毎年たくさんのお友達が通所をスタートし、そして療育を受け、改善して成果を上げ、受給者証を返納するお友達もたくさんいます。
今日ご紹介するお友達もまた、この春受給者証の返納を果たしたお友達です。

COMPASS・井堀のお友達は3年9ヶ月前の8月から通い始めました。
当時、お友達はまだ年少さんにもなっていませんでした。
お友達は誰かと手を繋ぐことも苦手。
衝動性があり、危険認識や落ち着きがありませんでした。
自分の想い通りにならないと泣いて癇癪を起こし、お友達に対して手をあげることもありました。

保護者様は人と関われず、衝動性があり、危険認識や落ち着きがなかったお友達に、落ち着いて危険なことを理解してほしいと望んでおられました。
自分の想い通りにならないときも、泣いて癇癪を起こすことがなくなり、落ち着いて場面を切り替えられるようになってほしい、また人に優しく接するようになり、手を出さないようになってほしいと願っておられました。

個別支援計画では、まずは安心して関わることができる先生やお友達を見つけ、楽しく過ごせるようになることを目指します。
人との関わりをたくさん経験し、やがて他児と一緒に過ごす楽しさを感じられるようになることを目標として設定しました。

そんなお友達に選択した活動は、まず「静かタイム」や机上の活動を取り入れて着座姿勢を身に付け、集中できる時間を延ばすことでした。
また、手先・指先を訓練する「プットイン」や「紐通し」等の教材で巧緻性の向上を図ります。

「ひらがなのうた」や「50音唱和」などで集団活動に参加し、他児との関わりの中で社会性や協調性を学べるように導きます。
そして、お友達に相応しい「生活パターン」を身に付けられるように促していきました。

COMPASSでは療育に「静かタイム」という活動を取り入れ、成果を上げています。
「静かタイム」では椅子に正しい姿勢で静かに着座し、背筋を伸ばし、両手を自然に前で組み一定時間動かずに過ごします。

この活動は坐禅にも似て、昂りやすいお友達の気持ちを沈め、目の前の活動に集中できるようになることが報告されています。
落ち着きを見せないお友達にも先生は「静かタイム」で立腰姿勢を促し、手を膝に置くよう声掛けをし続けました。

また運動の一環として取り入れた「ラジオ体操」の時間にも、お友達は落ち着かず、逃げ回って参加できませんでした。
そこで、先生がお友達の手をとり一緒に体操に参加したり、抵抗して床に寝転がっても立ち上がるよう繰り返し声掛けをしたりと、少しでも皆と同じように体操に参加できる時間を増やしていきました。

また「静かタイム」や「絵本読み」の時間にも、お友達はわざと大声を出して着座もできなかったり、座ってもすぐに離席することが多かったと言います。
そんなときは離席しないように先生が常に傍に付き添ったり、活動の前に声掛けをして見通しが立つように話し、少しずつ着座時間を延ばしていきました。
やがて1年ほど経過した翌年の秋には活動のルールに従って行動する成長したお友達の姿がありました。
(後編へ続きます)

COMPASS.井堀
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    北九州市小倉北区井堀2丁目4−13
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