COMPASS枚方 スモールステップで大きな成長へ

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS枚方に昨年の昨年の4月からCOMPASSに通っている年長さんのお友達。
いくつかの音を発することはできていましたが、言葉ではありませんでした。

保護者の方はCOMPASSへ相談に来られた時「息子の話す言葉を聞きたい。息子と会話ができるように指導してくださいますか?。」と願いを打ち明けてくださいました。

当初、お友達は「ぶ」「あ」等の喃語(なんご)のみで意味のある言葉はでませんでした。
喜んで絵本をめくる様子がありましたので「あいうえお絵本」や「ひらがなおけいこ」を使用して、文字を確認しながら発生できる「音」を増やそうと挑戦することからお友達と二人三脚の挑戦が始まりました。

「あ」「い」「う」と少し大ぶりに先生が自分の口を指差しながらお友達に春後のお手本を見せます。
すると、お友達はにっこりと笑顔で先生の口の動きを真似して発音しようとします。

最初は難しい様子でしたが、何度も繰り返し練習を行い、発生できる音が少しずつ増えていきました。
少しずつ、少しずつ・・・やがてお友達は50音全部の発声ができるようになっていきました。
お友達にとって、ここまでの道のりのなんと長かったことか。

50音が言えるようになったタイミングで、「絵カード」を用いた課題も取り入れます。
「絵カード」を見て意味の一致、言語理解、発声を促しました。

50音の過程で「り・ん・ご」など組み合わせた単語として音を出す練習はしていましたが、意味一致とは違って発生の練習にとどまっていました。
そこからは大きく水をあけた指導になります。

果物カード・野菜カード、乗り物カードなど、お友達が興味のあるカードはお友達の興味を引きます。
これらを使い、一音ずつ言葉をつなげて「りんご」などと、ものの名前をいう繰り返し。

実際に絵を見ながら発語することで、視角情報と言葉が組み合わさり意味一致が形成されていきます。
ここまでくるとお友達の中で言葉の概念が育っていき、様々な物の名前(名詞)の習得が進むようになりました。

やがて、お家でも水が欲しいときに「水」と意味のある言葉を口にすることができるようになり、お母様を驚かせてくれました。

とはいえ、まだ「り・ん・ご」のように一音ずつの発声はできても綴りになった単語の発生は不明瞭なところがあり、課題を残します。
不明瞭なとき、口の動きを観察すると、連続して口を動かすことに困難が見られました。
また、3音以上の言葉を聞いてすぐに口に出すのが難しく「こんにちは」が「ちは」になったりする傾向が認められました。
そこで、口腔内トレーニングも合わせて行うようプログラムに組み込みました。

続して口を動かす練習では口腔運動を行い、連続した口の運動の練習を。
また3音以上の言葉の発生には「ひらがなの歌」を繰り返し読むことで、長い単語を言えるように。やがて、お友達の成長は、また少しずつ変化を伴って現れていきます。

「こんにちは」とスムーズな発音を聞かせてくれるように変化してきたお友達。
すべての言葉がスムーズにとまではまだ到達していませんが、少しずつ会話も増えました。
COMPASSでも、お友達と「貸して」「いや」「やって」など、仲良く会話する場面をいつの間にか自然に見かけるようになりました。

先週入学式が行われ、お友達も小学生の仲間入りです。
たくさんの刺激を受け、たくさんの経験を通して言葉と笑顔をもっともっと増やしてほしいと願います。
お友達とCOMPASSの挑戦は、これからも続きます。

COMPASS発達支援センター枚方
所在地:〒573-0007
    大阪府枚方市堂山1-44-10
連絡先:072-845-4428

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