COMPASS下関 お友達の半年、未来へ続く線路へ

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS下関に通う小学1年生お友達。
今年の3月からCOMPASSの仲間になって半年が過ぎました。

好きなものはプラレール。
よく観察をしていて、長い木のレールを自由に組み合わせて電車を通して遊びます。
じゃ、勉強しよう!
そんな先生の声かけには素直に「はい!」とお返事をして(名残惜しそうではありますが)プラレールを片付けるお友達。

今、このお友達をご覧いただくと、この子のどこに困りごとがあったのか、ちょっと想像できないかもしれません。
文字をきちんと読むことができ、絵本を読むことが大好きな男の子です。

今年小学校1年生に進学したお友達。
COMPASSに通い始めた頃は、進学と通所という環境の変化もお友達の心が戸惑いを感じていたのかもしれません。
初めは着座しても目の前の課題に集中できません。
椅子から立ち、勝手に歩き回ります。
その度に目に付くカードや絵本、そしてプラレールや電車といった関心があるものを引っ張り出そうとします。

根気が必要だと考えた先生は強制はせず、静かにお友達を席に戻るように促します。
離席して、静かに座ろうと促して引き戻す。
また離席して、同じように優しく促して引き戻す。
これが毎日続きます。
やがて飽きるほど日々が過ぎ、それでも繰り返し行うことで、お友達は椅子に座り、目の前のプリントに取り組む姿勢までは見せるように。

お勉強は、お友達もやっぱり好きではないようです。
そんなとき時折真っ直ぐではなく横向きに座ってちょっぴり抵抗を見せますが、声をかけるときちんと正しい座りかたに戻ります。
そんなとき、すかさず担当の先生だけでなく、周りの先生も上手に座れた事を褒めます。
照れながらもお友達は満面の笑みを見せ、とても嬉しそうです。

正しい着座姿勢ができるようになったお友達。
最初の頃、書くことにとても苦手意識があったと言います。
「できん。」「難しい!」と言って文字を書くことにかなりの抵抗を見せ、当初は1人で鉛筆を持つのも嫌がっていました。
自信のなさから現れる行動なのでしょう。
そこで、初めは先生がお友達の手を握り、一緒に持って書く練習をするところからスタートしました。

簡単な文字から少しずつ自分で書いてみるよう促してみます。
すると自分で書くことができたので、手放しで大仰なくらい褒めると、あの満面の笑顔。
この繰り返しで少しずつ自信がついてきたお友達、時間はかかるものの、50音のなぞり書きを1人で書けるようになりました。

頑張ったお友達には帰るまでの少しの時間は、勿論大好きなプラレール。
オンとオフ、切り替えも上手にできるようになりました。
今日も元気に「先生、ありがとうございました!さようなら!!
帰るお友達の元気なご挨拶が聞こえます。

わずか半年で自信が芽ばえ「できない」というバイアスが外れたお友達。
ちょっぴり責任感も育ってきたようです。
学校生活も、きっと辛いものや嫌なものではなく、楽しいものに変わってきたことでしょう。
このタイミングを逃さずに、お友達が自分で考えて、自分自身で人生を切り拓くことができるようになるまで・・・
プラレールのように、どこまでも続く未来への長い線路へ出発進行です!

COMPASS発達支援センター下関
所在地:〒751-0849
    山口県下関市綾羅木本町2丁目2−1
連絡先:083-227-4328

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