COMPASS高松Jr 一歩ずつステップを・・・

土曜日のCOMPASSです。
お友達は年中さん、平成28年春からCOMPASSに通い初めて4年目になります。

最初の頃、ご家庭では日常生活に必要な動作が全く身についていない状態だったそうです。
例えば、トイレを利用すること、衣服の脱着、それから食事に関しても、食卓に座らず、箸やスプーン・フォークを使うこともなく手掴みで、せわしなく動きながら食べていたといいます。
言葉がうまく伝わらない、伝えられないもどかしさからでしょうか?
周りへ要求を伝える時も、爪を立てて引っ掻く、噛みつく、叩くという衝動的な攻撃が伴うものだったとか。
保護者様の懸命な努力もなかなか実を結ぶことが難しく、COMPASSへ通わせることを決められたといいます。

当時2歳のお友達への保護者様の願いは、まずは「身の回りのことが自分で出来るようになって欲しい。」ということ。
それができるようになったら「落ち着いて行動が出来るようになってほしい。集団行動が取れるようになってほしい。」
たくさんのお友達を作れるように、楽しい毎日であるように・・・保護者様の愛情はとてもとても深いものでした。

通い始めた頃は、小さなお友達はまるで怒りのピンボールのようだったといいます。
じっとすることが出来ず、イライラしては抱っこを求め、抱っこしてみると先生の肩を噛んだり、引っ掻いたり、奇声を上げて不満を訴えるという状況。

COMPASSでは、到着すると、まずご挨拶、そして玄関先で靴を脱いで自分で靴箱へしまうという決まり事があります。
帰りの時には自分で靴を出し、靴を履いて「先生ありがとうございました。さようなら。」と、感謝とお別れの挨拶をして帰ります。
お友達の場合は、靴を履く時もただ立ってるだけ。
当然のように誰かが履かせてくれるのを待ってるという状態です。

そこで、まずはここからがスタートだと考え、先生はお友達の手を取って靴を取り靴箱から出す練習を毎日、毎日、毎日・・・。
同様に衣服の脱着も手を添えて、自分でズボンをひっぱる練習を。
日常生活のありとあらゆる場面で、お友達が作法に触れる機会を逃さず、全て学びの場と捉え、まずは一緒に挑戦することを飽きずに繰り返します。

・・・あれから4年。
今もお友達は新しく移転した高松ジュニアへ元気に通ってきています。
到着すると、自分で靴を脱ぎ、きちんと靴箱へ。
ペコンとご挨拶をしてご挨拶。
まだトレーニング中のトイレの利用では、先生が促すとほとんど応じ、トイレに行き、座り、ズボンを下ろし・・・そこまではできるようになりました。
トイレトレーニングもきっともうすぐ卒業が見えてきています。
着座して30分程度の課題をこなすことも、だいぶ自然に行えるようになりました。
そして、伝えられないもどかしさから小さな眉間にシワを立てて癇癪を起こすことはほとんど見られなくなりました。

今日はお弁当を持参して、みんな一緒にランチタイム。
きちんと袋からお弁当を出し、器用にフォークを使って美味しそうに食事をするお友達です。
来年は年長さんへ、そして就学へと続く道程。
これからも保護者様とCOMPASSの二人三脚で、それが小さな歩みでも友達にとっては大きな階段を、一歩また一歩と可能性を広げていきたいと共に願いながら、今日も笑顔の療育は続きます。

COMPASS発達支援センター高松.Jr
所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2155番地18 フィット伏石 Ⅱ 号棟
連絡先:087-864-5328

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