COMPASS熊本東 声の響きを・・・

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東のお友達、5歳になり、COMPASSに通い始めて1年です。

お友達はいつも一緒にお出かけをするお母さんを困らせていました。
お買い物でも、公園でも、やっていることを制止されると、直ぐには気持ちが切り替えられません。
例えば突然離席したり、お買い物に出かけると、お店でいきなり大声を出したり、突然走り出したり・・・
トイレもなかなか上手にできるようになってくれないと困っておられました。

写真はイメージです

 

COMPASSに通い始めても、お友達は着座姿勢がキープできるどころか、突然の離席ばかりでした。
気に入らないのか、興奮したのか、COMPASSでも突然大きい声を出してしまいます。
「みんなびっくりするから、ね。」と小さい声で話すように諭すと、「ママー!!」と言って号泣。
何か話しても、返事が帰ってくることはなく、療育もすぐにふざけ、注意すると寝転がって抵抗。

写真はイメージです

 

お友達はみんなと一緒にいるのに、たった一人の世界に棲む暴れん坊でした。
そこでまず当面の目標としたのが「色々な場面に合わせた声の大きさを使い分けできること。」
「トイレや衣服の着脱を自分でできるようになること。
「自分の気持ちを言葉で伝えられるようになること。」
の3点に絞り、アプローチを行います。

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教材はたくさんありますが、種類や数に限りがあり、児発管の指導と先生の工夫で無限の活用法が生まれます。
まずはゲーム性のある「プットイン」を用いて終わりの学びに挑戦です。
プットインとは、モノをいれることです。
この「プットイン」で経験値を上げると片付けの模倣や、全部入れたら「終わり」という概念を学べます。

写真はイメージです

 

また「声の大きさボード」を用いて、視覚的に声の大きさの認識の促しを行いました。
自分の声が今どのくらいか、視覚と感覚を使って確認します。

洗濯バサミは好まれる指先の練習で、細かい作業や力の加減を学ぶことができます。
また、COMPASSの絵カードや「えすぷり」というプリントで、モノと名前の認識一致、発語の促しを行います。
口腔体操や舌の体操で発語の促しを行い、あいうえおボード、あいうえお唱和での発語発音の促しを繰り返します。

写真はイメージです

 

お友達に少しずつ「できる」という成功体験が積み上がっていきます。
それがいい方向の時は自信になるのですが、時折、自己肯定感が高まると、興奮してふざけたり、席に座っていられなくなって離席ということになってしまいます。
当然、だめよと静かに諭しますが、叱られたり、注意されると黙り込み、働きかけを完全無視という態度が続きました。

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それでも、毎日毎日繰り返すうちに、お友達の世界の視野が少しずつ広がり、人といること、何をするべきか感じてくれるようになっていきました。
先生や他のお友達の存在やお友達の話を受け入れる成長を見せるようになり、声の大きさを自己認識できるようにもなってきています。
また、トイレや衣服の着脱など、自分でできることが随分増えました。

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あれから1年。
お友達に話しかけてみると、ニッコリ笑顔とお返事が返ってきます。
ごく普通に会話ができるようになり、一緒にお話やダンスの動画を見ている時など、笑ったり、踊ったり模倣や反応が見られるようになりました。
1年間練習してきた発音は、随分はっきりして、伝わりやすくなり、そのぶん癇癪も見られなくなってきました。

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今年から年長さん、どんどん吸収してくれていますが、もっと自分でできることを増やしていくことで楽しい毎日になるように願います。
小学校への修学を睨んで挑戦は続きます。

写真はイメージです

 

場面ごとのルールに従って行動できるように、ちゃんと成立する会話、自分の気持ちを上手に言葉で伝えることができるようになるように。
ドアを開ける音、元気に挨拶の声が聞こえ、また今日もお友達との学びが始まります。

COMPASS発達支援センター熊本東
所在地:〒862-0970
    熊本市東区渡鹿8丁目9番22号
連絡先:096-321-6788

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