NO19.親子クラスに関して

NO19.親子クラスに関して

新年あけまして おめでとうございます。

本年度はさらに、1人でも多くの子ども達の未来を切り開き、ご両親の不安を一つでも払拭出来るよう、本年度も指導員一丸となって療育支援に取り組んで参りたいと思っております。本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。

コンパス発達支援センターを開設致しましてようやく5ヶ月目を迎えました。9月から開所致しましたが、既報の通り実際の支援活動がスタート致しましたのは10月中旬、12月末までに9名のお友達の療育支援に携わり、それぞれご父兄の想像をご想像を大幅に上回る進歩を遂げる事が出来ました。

新年度は新たなお友達5名を加え、14名の療育支援活動に取り組む事となっております。午前中は母子通園が多く、最近ではお父様方もお仕事の間隙に見学にも沢山おいで頂けるようになり、ご家庭でも療育支援に取り組んで頂けるようになりさらに、それぞれの進歩の速度も加速されるようになりました。

親子クラスの場合は、平均的には、年齢も2歳から3歳の方が多く、体力的な問題や、お仕事の関係などもあり週に2回から3回来られるケースがほとんどです。(一部年中等の学齢の高いお友達もおられます。)殆どが母子通園ですので、送迎もなくご両親がセンターまでお連れ頂く流れとなっております。

私共の療育支援で最も療育効果が高いのは、個別での連日療育ですが、現在は幼稚園降園後や、保育園にお迎えに伺うアフタークラスのほぼ全員が来られており、平日は毎日個別療育支援が受けられますので進歩成長の速度が速く、退園処分になったお友達もきちんと指示が通るようになり、奇声も発する事もなく、衝動行動もなくなり、コミュニケーション能力も高く進歩し、質疑応答能力も十分で、今では毎日日記を書き、3時間以上集中して取り組むようになり、春には、園への復園も夢ではなくなっております。AD/HDのお友達も、衝動行動も抑えられ、動き回る事なく8時間集中して課題に取り組む事が出来るようになっており、その中の年長のお友達は、春には間違いなく普通学級への進学も確定されております。言語と情緒の支援を受けていたお友達も私学入試に見事合格されており、現在詩の暗唱や、国語の教科書の朗読に取り組んでおり、教科書までも

暗唱出来るまでにさらに大きな進歩と遂げており、個別連日療育は、高い進歩と成長を遂げております。

親子クラスの場合、個別指導ではありますが、週2回から3回が多く、ご家庭での対応がとても重要となります。お母様がお仕事をお持ちでなく、ご兄弟のお世話や、祖父母の介護等がなければ、お出でになれない平日もお子様の療育指導に専念できるのですが、そうでない場合は、如何に家庭で療育指導を行う時間が作れるか、または、お父様や、祖父母の協力が得られるかにより進歩の速度は大きく異なります。

お子様にとって一番の支援者はご両親です。多くの場合はお母様がその役の多くを担われる事となりますが、ご家族で支援の方法を理解し、家族皆で正しい接し方を行って頂けれるだけでも進歩の度合いは異なります。

どのように接するか、何を注意し、どのような課題をこなすのか、私どもの指導手法をご自宅でも実施して頂く事によりお子様の進歩と成長を加速させる事が出来ます。正しい接し方を理解するだけでも大きな変化が得られます。買い物に行ったとき、病院に行った時、バスや電車に乗った時等様々な場面でどう接し、どう導くか、どのように躾を行うかが大切です。

特に親子クラスのお友達は、2歳から3歳が中心ですので、その能力もお餅のように柔らかく柔軟です。接し方ひとつで、正しい知識も礼儀作法もきちんと身に着ける事ができます。2歳から3歳で通所されている方の多くは、言語的な問題を抱えておられる事が多いのですが、ご家庭の取り組み方ひとつで、多くの言語を獲得する事が可能です。現在のお友達は、圧倒的な勢いで言葉を獲得しておられます。

ご家庭でどのように接するべきか、どのように指導するべきかをお伝えするべきであると私達は考えております。毎回しっかりとお話し、ご説明致しており、ご家庭でもそれぞれの課題克服を目指して頂いているからこそ、さらに高い進歩が得られているのです。

本来の言語療法の見地から考えれば、平素行動を共にしている保護者に対して如何に継続的な療育支援活動を実践する事が出来るかで進歩の速度が異なるのは自明の理ではないかと思います。ご相談にこられる保護者の方の多くが何の説明も指導もないと嘆かれているのが現状であり、私達、福祉事業に従事する者の大きな改善点の一つと考え、私どもでは徹底した取組を行っております。

何をしなければならないか、どう対処するべきなのか保護者が知らずしてどうせよというのでしょう。

このホームページは多くの療育関係者の方がお読みになっているようで、是非先生方の施設でも徹底した保護者に対してのご指導を行って頂きたいと願っております。(激励のメール等ありがとうございます。この場をかりて御礼申し上げます。)

1人でも多くの子ども達と、お母さんや、お父さんに笑顔を取り戻すことが出来るよう今年も頑張って参りたいと思っております。判らない事は療育支援者にしっかり尋ねて下さい。どんな目的をもってその活動を行っているのか、どのような効果が期待できるのか。どのような理論によって行われているのか、保護者の方は、しっかり先生に教えて頂いて下さい。どのように家庭で指導すればよいのか教えて頂いて下さい。それがお子様の進歩に繋がります。

人生はBからDの間のCが重要という言葉があります。

Birth 生まれて Death死ぬまでの間の 選択Chooseが大切という事なのですが、特に療育支援に関しては正しい選択が出来ているのか否かがとても重要です。先生を選ぶのも、施設を選ぶのも選んだのは全てご両親です。どうか一番よい選択をされて下さい。一番よい療育指導を受けて下さい。選ぶのはご両親です。選択次第でお子様の人生が変貌します。

どうか今年こそ、大切なお子様に大きな進歩が得られますよう心から願っております。