NO195.突然の成長…
勘違いされる事がよくあるのですが、小学校就学前の子ども達でも、私達COMPASS発達支援センターの支援時間は、お子様の状態並びに、家庭環境にあわせて、それぞれ療育時間を決定しており、最長8時間の療育支援を実施しております。
雪に見舞われた元旦の日の出です。シャッターチャンスを待ち続けたからこそ撮影できたのです。
昨年12月末に開所したCOMPASS高松でも、2歳のダウン症のS君は、10時から15時までの支援を行っております。午前中同年齢に近いお友達とご一緒に支援した結果「あ~お」まで元気に発語練習に取り組めたのですが、昼食後、お昼寝をはさんで更なる成長を遂げる事ができました。
その2
S君のさらなる成長…
S君が寝ている間に、お兄さんの事務手続きに現在療育手続き申請中のお友達B君一緒においでになりました。せっかく来られたので待っている間だけでもと指導員が1名B君について支援が始まりました。B君は、言葉の意味は十分理解できているのですが発語が困難な状態でしたが…
「あ~さ」まで発語したB君、今度は色の識別と発語練習に挑戦です。
そこに、寝起きのS君が登場し、朝と同様に3マンセルでの発語の訓練を行うこととなりました。「あ~あ・あ・あ・あ」と始めると、元気よくS君が「あ~」と言うと何とB君も「あ~」と小さい声ですがきちんと発語するではありませんか、私達も「え~」と驚きつつ指導を続けると、「あ・い・う・え・お」を全てクリアーするではありませんか…
そして更なる奇跡がまたまた起こったのです…
また「あ」に戻って指導しようとしたのですが、か行の指導を促して、「か~か・か・か」と始めると、二人とも上手に発語できたのです。それから発語は止まらず、「か行」をクリアーし、そして「さ行」まで合計15音を克服する事ができました。もう私もびっくり仰天で、動画記録もブレブレとなってしまいました。
S君はお母様が15時を過ぎたためお母様がお迎えにこられ、帰路についたのですが、B君はまだまだとまりません。更に赤、青、黄、緑、白と発語ししっかりと識別しさらに、動物の名前も4語も正確に発音する事ができました。
そして帰り際で「さよなら…」と言えたのです。もうお母様もびっくりで、初めて言えたと大喜びで何度も何度も「さようなら」と言いながら帰って行かれました。
これらの進歩はどして起こったのでしょうか?
私見ではありますが、多くの場合、日々の生活や、療育支援により、発語する直前までの力は内在していたのではないかと考えています。それが何らかの刺激が発動契機となり突然全く発語する事ができなかった音の発語が可能になったと推測しております。
経験値からの洞察ではありますが、その発動契機はそれぞれ異なっており、今回、前回のお話のように突然、突発的に顕在化します。
今私達が出来うることは、発動契機を探る事も継続しなければなりませんが、いつ発動されても対応する事が出来るように支援し続ける事ではないかと考えております。いつ起きるのかは、あくまでも推測でしかありません。起こりうる兆候は確認できても具体的にいつ起こるのかは予想の範囲でしかありませんが、私達支援する者はそれを目指して成長環境を整え続ける事がそのチャンスを逃さぬ上策ではないかと考えております。
諦めず、支援し続ける事から様々な成果を得る事ができると断言します。
専門職であっても、残念ながら障がい支援に関わる人材であっても、教育的療育支援をする事を諦めてしまっている人達が沢山おられます。どうかその相手が、専門職であっても、医師であっても〇〇のささやきに耳をかさないで頂きたいと思います。
一歩前に踏み出さない限り成長は獲出来ないのです。そして子ども達の成長は諦めず支援し続けた時に突然実現出来ると考えます。
上の初日の出、私のいた場所からは雪の為見るのは難しいと誰しも諦めていたのですが、「今年も見れる」と待ち続けた結果ほらご覧の通り見事撮影する事ができたのです。諦めては駄目なのです。諦めずに支援し続けるれば進歩と成長を獲得出来ると考えます。
成長は突然始まります…