NO224.能力爆発！！
NO224.難問も楽々解答出来る力
【ダウン症】 【自閉】 【LD】
昨年、日本珠算連盟 北九州支部のご支援を頂きまして、ボランティアで週２回の珠算のご指導を賜り、試験的に現在２名のお友達のご指導を頂いております。
通例のご指導とは異なり、独自のカリキュラムにてダウン症のお友達と、我慢が苦手な高知能の年中のお友達を２名ご指導４ヶ月ご指導頂き大きく力を開花する事ができました。
我慢が苦手だったお友達は、8級の実力があるのですが、1つ１つクリアーという保護者のご希望で9級を受験する事となりました。
ダウン症のお友達はご指導頂く前２ヶ月ほど、COMPASS独自の方法で取組みを行っておりましたが、事前の取組みが功を奏して、みるみる能力の獲得に成功する事が出来ました。
日本珠算連盟の検定は10級からで、スピードにまだ課題が残りますので、15級からスタートする別な珠算検定を視野に取組みを行って頂いております。
多くの方々から信じられないというお言葉を頂くのですが、数量認識が苦手とされるダウン症のお友達ですが、既報のとおり、１ケタの和差を暗算し、算盤で検算出来る状態となっております。掛け算も覚え始め、毎日の取組みでここまで成長する事が出来ました。
※珠算の取組みは、学会等で事例報告する予定です。指導方法等はその際に…
勿論、半具体物を使っての計数も完璧で、位置把握、順列、図形認識、言語分野では、頭音構成、しりとり、尾音選択、音数の理解等多くの課題を克服出来るまでに成長致しました。
ダウン症のお友達が取り組んでいる課題の一部
問題によっては年長のお友達でも応える事は困難な問題で、時間の制約ももあり、知能を引き上げる基礎となっております。勿論、言語理解が出来てのことですので、私達の解説や指示を理解し、考える力が出来て初めて実現出来ているとご理解下さい。
※言語的な能力を獲得出来なければ以下の取組みは出来ません。
これは、同数発見です。
左のお手本と同じ数を探します。現在では１つ多い物も見つけられます。これらの計数を数十秒で解答する事が出来るようになりました。
次は順序数です。
前から〇番目、後ろから〇番目、左右の理解から列段の理解も獲得しています。右から何列目の上から何段目も答える事ができます。
模写の問題です。
線描模写ですが、位置を正確に理解し、ドットの数を数えて、正確に線描を描く事が出来るようになってきています。今回は、３０度、６０度の鋭角な直線も入り４５度角と異なり、更に巧緻性も必要なのですが、ちょっと下線を入れれば楽にこなす事が出来るようになりました。通例の年長や１年生にとっても難度の高い問題です。
位置と順列の複合問題です。
上から〇番目、右から〇番目という問題ですが、位置が異なり難度は大幅にあがりますが、全体を見通し、順位を統合して把握する事が出来るようになっています。これも同学齢の１００万人のお友達の中でも解答出来うる子ども達は僅か数パーセントです。
図形認知です。
左上の枠の中の図形と同じ形を探します。答えは３個ですが細かな位置認識と回転している事から見つけるのは非常に難度の高い問題となりますが、これらの問題を含めて多くの課題を克服できるまでに進歩と成長を遂げる事が出来ています。
※上記の問題は知能の向上を促す取組みの一環で、全てオリジナルの教材です。
複合的に能力は開花します。
言語を獲得できれば、このように、様々な才能を伸ばす事が可能です。彼女は書道もしておりますが、金澤翔子さんに負けず劣らぬ素晴らしい書も1人で書く事が出来ます。
この勢い、まだ彼女は年中です。Vの勢い等どこでこの才能が身に付いたのか素晴らしいでしょう。私達には及びもつかない筆さばきです。
まだ年中ですが、指示に従い、３時間30分以上もきちんと着座し、立腰姿勢を崩さず、難度の高い取組みにも参加出来るようになりました。
毎日、その日あった事を日記に記し、その日記をお友達の前で読んで発表する事も出来るようにもなりました。
他のお友達の日記の話材に対して呼応する事も出来るようになり、昨日も雛祭について質問してそれに答える力も養う事が出来出来ております。
誰とでも、意思疎通ができ、コミュニケーションする事が可能となっているのです。恥ずかしがったり、嫌がったりしていた1年前とは別人です。
教室に入る時に「失礼します。」と言って入れるのです。
指導中、あくびをして、注意されれば、その後、あくびをするとき、自発的に手でお口を隠す所作も身についております。自己成長が可能となっているのです。自分で、自分を律する事も出来るようになりました。
〇〇する事が正しいと指導をすれば、それに従う事が出来るようになったのです。
年中のダウン症のお友達として、国内で最も力を養う事が出来たと自負出来るまでに成長しております。
これらの成長は、制限する事を止めた為に獲得出来た能力なのです。
毎日ですので、辛い時も苦しい時もあったのですが、応援し、励まし、褒めて伸ばした力です。成長に制限はないのです。辛さを乗り越えた時に大きなご褒美を神様は用意してくださっているのです。
歩みを止めなければ、前進し続ければ進歩成長する事が出来る実例です。このお友達の後に続いて下さい。