NO228.想像をはるかに超えた力を得る方法

NO228.どこまで伸びるのか
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英検準2級合格



かつて2歳後半からご指導をさせて頂いたお友達からご連絡がありました。現在小学校1年生です。遠方であるため現在通所はされておりませんが、言葉が遅く、自閉傾向があったお友達ですが、平仮名を覚え、数を認識し、年中の時から、漢字、英語、算盤の取組みをはじめ、漢字検定に合格したこ事をかわきりに、様々な検定に合格し、年中で英検3級合格までいっておりましたが、先般ご連絡頂き、英検準2級に合格したとのご報告を頂きました。これはお子様の力の制限を取り払った結果だと考えます。帰国子女ではありません。海外経験もありません。

公益法人 日本英語検定協会の各級の目安では、英検2級は「使える英語で世界へ」と例えられ、大学入試レベル・2級から海外留学・履歴書で評価されるとあり、準2級は高校中級程度、2級は高校卒業程度とされ、試験内容は、準2級で教育や科学などを題材とした長文の穴埋め問題が加わり、センター試験の問題形式と共通点が多く、入試対策に最適とされ、筆記試験とリスニング試験と面接があります。

今回他にも
準2級1発合格が小学校1年生2名と小学校5年生が1名
小学校6年生では2級合格者がでております。
3級以下は省略しますが一杯合格しています。

繰り返しますが、これらは全て制限をはずした結果であると考えております。どの子も帰国子女ではありません。そして得意な面を限りなく伸ばした結果得られた成果です。


得意をのばせば七難隠す



それぞれ社会性が一部欠落していたり、一般的な見地からすれば、余りにも大人びていたり、少々落ち着きがなかったりといった特性を有するお友達もおりますが、得意な面にスポットライトを当て、努力した結果マイナス面を払拭するほどの進歩を示している実例であると考えます。

出来ない事を責めるより、出来る事をのばす方が負担も少なく、成長もスムースです。出来ない事ばかりに目をやるよりも、出来る事を伸ばして一芸を身に付ければ、周りからも尊敬されたり、褒められたりして陽転していきます。問題を吹き飛ばす事が出来るのです。

嘗て柔道のオリンピック候補の指導に携わった事があります。様々な練習を行いましたが、苦手な寝技より、一本背負いを磨きに磨き、中学で個人全日本優勝をした事例も傍らで見て参りました。得意技を磨いた結果で、一芸が突出する事で他の技術も向上した好例であると考えます。

友人に野球が三度の飯よりも好きな君がおりました。天才ではありませんでしたが、毎日毎日繰り返し練習し補欠からやがてレギュラーになり甲子園へ…そして社会人野球を経験して高校の監督へ…お世辞にも勉強は得意な方ではありませんでしたが、今では立派な指導者です。おそらく読者の方々にも同じような友人や知人がいらっしゃると思います。ピアノが得意な人、バイオリンが…水泳が…お琴の名取になった君もおります。

得意に勝る原動力はないのです。

ここまでしか出来ないという制限を除外して



どうぞ制限をつけるのはお止め下さい。上記のお友達の保護者が初めて面談した時にここまで伸びるとは予想だにしない事であったとお電話でお話されておりました。指導に関わった私自身予想できておりませんでした。

宇宙が好きなNASAに入ったお友達も同様です。1万4千名のスタッフの8割がAD/HDだと笑っておりました。片づけは下手かもしれません。コミュニケーション能力は劣っているかもしれません。社会性が欠如している場合もあるかもしれませんが、能力が突出しているのです。そこで社会に必要とされ、自立する事が出来ているのです。愛する人と暮らす事が出来るのです。

少し前の記事で願うだけでは駄目だと記しました。柔道で全日本2連覇したお友達は、小さい頃から、大きなタイヤを紐で腰に縛り1周1キロ近いお城の周りを何周もしてきたのです。何万本も受け身をとり、何万回と投げを打ってきたのです。好きであっても時折泣いていたのを思い出します。進歩の前には血の出る努力は必要です。でも好きこそ物の…なのです。

制限をはずし、好きな事をとことん追求し、努力しそしてそれで身を立てる。お子様の力を信じて応援してあげて下さい。努力の先に未来があるのです。