NO172.本当の気持ち
平素私達大人でも、ちょっとした行き違いで自分の本心とは逆の行動をとってしまう事はないでしょうか?
●好きな人に素直に好きと言えない。
●本当は自分が悪いとわかっていても謝れない。
●せっかく誘ってくれているのに、行動を共に出来ない。
●恥ずかしくで言えない。
●プライドや面子があって言えない。
大人だって天邪鬼なのです。
子ども達であれば、さらに天邪鬼的になってしまうのです。
謝れないのです。
素直になれないのです。
何故逆を言うのかわからないのです。
ついつい、逆の事をしてしまったり、言ったりするのです。
プライドだってあるのです。
言われた内容でなく、言われた事に腹を立てる事もあります。
大好きな人に言われたくない場合もあるのです。
とてもデリケートなのです。
気持ちが整理できないのです。
心のコントロールが難しいお友達も少なくないのです。
天邪鬼をなおすには、心の声を聴いてあげる事です。傍によりそってその子の気持ちになる事です。みんな褒めてもらいたいのです。つい逆に走ってしまっているだけなのです。
皆良い子と自分の事を思っています。
悪い事をしていても本当は、自分や良い子だと思っています。
その良い子だという心に呼びかけます。
良い子の気持ちを起こしてあげましょう。
先生が幾らいっても非を認めず、謝らないお友達でも
そっと横から、耳元で
「本当はごめんなさいって思ってるよね。」とささやくとたいていコクンと頷きます。
「じゃ一緒に謝ろうか。」と言うとそれまでいくら言っても黙り込んでいたお友達が一緒に謝る事が出来たりします。
背中を押してあげるのです。
促せば上手く行くのです。
多くの場合「悪い事をしたな~」と思っていても、素直に行動に表せない事がいっぱいあるのです。
キーワードは「ご一緒に…」です。
良く見ると水面に本当の姿をうつし見る事が出来るのです。
指導者や保護者の気持ちは子どもに伝わります。
平素の態度や行動でも理解しますし、言語が乏しいお友達であればある程、逆に敏感に感じる処も大きいのです。
いい子だからわかっているはず。
いい子だから知っているはず。
子どもは敏感なのです。
あなたはいい子、先生は知ってるよ。
本当は悪いって知ってるよね。
じゃ先生と一緒に直そうか。
そして本当は良い子になりたいのです。
いつも「駄目」「いけません。」と言われ続けると大人だって拗ねてしまいます。
良い子の芽を摘まないように、一歩下がって、子どもに寄り添えば自然と本当の気持ちが出てきます。
ちょっと待ってあげて、促してあげましょう。
本当の気持ちは必ず見えてきます。