NO267.裸の問題…着衣の習慣

NO267.裸でウロウロを止めるには…
 保護者心得    【知能遅滞】   【ダウン症】 【能力遅滞】
もう中学生になるのに、お風呂から出てきて裸でウロウロするけれど…というご相談を沢山頂きます。

男子でも、女子でも同様の問題を抱えているご家族が沢山いらっしゃいます。この問題を解決するにはその芽を潰す方法と、強制的に服を着なければならない環境を作り出す方法があります。

その芽を潰す方法


幼齢の段階から指導がスタートします。服を着る事は大変面倒ですが、それを何が何でも続行する事が大切です。完全な習慣にするのです。これは基本的な習慣化です。厳しい躾けが大切なのです。

体を拭いたらウロウロさせず、間髪いれずに服を着させる事が大切です。パンツとシャツそしてパジャマや部屋着にすみやかにシフトアップする事なのです。毎日の繰り返しが大切ですので、小さなお友達はまずこの習慣を大切にご指導下さい。

ご家族にも同様の行動が必要となります。子ども達には服を着るように言っていて、お父さんやお爺さんがパンツでウロウロしていては話になりません。祖父母が同居されている場合、夏場など、パンツとシャツとステテコ…等のような古き良き昭和のいでたちはそれはそれで幸せな家族の姿かもしれませんが、大切な孫の為、お子様の為に家族の総意をもって取り組んで頂きたいと思います。

学齢が上がっている場合は


夏場特に暑くて、風呂あがりはちょっと薄着でいたいものですが、簡単な環境設定として空調をしっかりときかせ、下着やパジャマを着なければ「寒い」と思わせる環境を作り出しておく方法が大変有効です。

寒いと自然と服を着る事に繋がります。勿論ご家族も同様です。学齢が大きくなればなるほど習慣にするまでには時間がかかりますが、根気よく援助し、身に付けさせてあげて下さい。

家族が上半身裸でウロウロしているとそれを真似てしまいますので絶対にそのような行動も模倣はさせないようにお気を付け下さい。


時間がかかっても諦めずご指導下さい。寒ければ脱ぐことはありません。はずかしければ服を着ます。