NO136.縦割りで社会性が…

COMPASS発達支援センター中津では、子ども達の特性を考慮し様々な場面で年長者が年下の世話を行う縦割りでの療育指導を行っています。

以下の様子をご覧下さい。小学校のお姉さんが年少さんのお世話をしています。戸外ではカバンや水筒を持ってあげたり手をつないで一緒に遊んだりと、平素見せない立派なお姉さんに大変身します。年下のお友達に自信を持って対応する事で、徐々に自信を持ちこの心の成長を高める事ができます。

下の写真は、お友達同士で仲良くおにぎりを握っている様子です。自信を持った彼女は皆に上手に握れるようアドバイス❤美味しいおにぎりが出来ました。

高学年が低学年のお世話をすると、それぞれが、自分自身を律する事が出来るようになります。

りっぱなお兄さん、お姉さんでありたいからです。

私達コンパス発達支援センターは、お盆も休まず支援を行いました。夏休みに入り早4週間、朝から活動に取組み、一緒に掃除をし、昼食を食べ、読書をし、日記を書く。夏休みの宿題も終わった子友達も多く、初めて夏休みの宿題がお盆前に終わったそうです。絵画、読書感想文、工作も、小さなお友達も一緒に頑張っているから、年上の子ども達だって負けられません。好転が続くとこれは大きな力となります。

積極的に掃除し、積極的にお世話をし、積極的に、勉強に励み、漢字嫌いだったお友達も、この夏に今までの漢字を全部覚えて、漢字博士になってしまいました。好転を呼ぶのは、周りの期待値の高さです。あるべき姿を示す事で、徐々にそれを達成してくれます。

全てが出来る事が前提でお話する事が可能なのです。リーダーとしての資質や積極性等も年齢に応じて育む事が出来るようになります。このような取組みが社会に適応する力を養います。

お兄さん、お姉さんとして接してあげて下さい。小さな子のお世話をさせて下さい。そして更に年上のお兄さん達との交流の場を持たせてあげて下さい。上記は、社会科見学で中学生のお兄さんが2日間お手伝いに来てくれて時の一コマですが、かっこいいお兄さん、お姉さんとの関わりは、より高度なモデリングとなります。

「あのお兄さんのようになりたい。」という気持ちが更に成長する力を促進するのです。よいお手本を見せる、普通に社会に適応させたいのであれば、特別な庇護をうけた環境を良しとせず年長者との経験を与えてあげて下さい。