NO139.可愛そうではすみません

「こんなに辛い思いをさせるのは可愛そうで…」「どうせ出来ないのに、努力するだけ無駄…」「いくら言っても駄目なんだら…」「このままそっとしておこう…」一見子どもの事を慮っての発言のようにも思えますが、このような子どもの将来を踏みにじるような無責任な発言は決して許される物ではありません。

一生辛い思いをさせて良いのでしょうか?いつまでお子様を庇護出来るのでしょうか?何度か、「自分が死ぬとき、この子も一緒に…」のような言葉を伺った事がありますがこれほど悲しい話はありませんし、そうしないように育てるのが今の課題なのです。

自立出来るように、社会生活が送れるように指導するのが保護者の責務です。「このままそっとしておこう…」等、現実逃避でしかありません。問題先送りです。立ち向かって下さい。

よしよしと可愛がる事は問題ありませんが、何でも放任しては駄目なのです。社会に適応出来る様に躾を身に付けなくてはなりません。何が良くて、何が悪いのか教えなければなりません。

何かあると「可愛そう、無理」と断定し子供の未来を潰している事をしかりと現実を見つめて認識しなおすべきなのです。

そんな無責任な人は、Megan Bomgaars (ミーガン)の動画を見せてあげて下さい。

訳をすると問題が生じる可能性もあるので、概要だけ説明すると、ダウン症の彼女は、田舎に住んでいる時は様々な制限を受けていました。「これはあなたには無理」「あれも駄目」と、田舎では様々な制限の中で暮らしていました。

家庭の事情でデンバーに引っ越してから、彼女は、高校でチアリーディングの入ります。生徒達も受け入れ、チアリーディングの決勝に進出する事となります。そして2010年にはモデルになったりと活動範囲を広げていきます。現在はスピーチの練習をしています。

彼女の成長は、周りが制限しなかったからです。時間がかかっても受け入れたのです。
ものすごい努力があってこそ、得た成長で、しっかりとスピーチしている様子は本当に素晴らしいものです。

私達で現在療育支援を行っているお友達も、彼女以上の実力を発揮してくれるものと確信し現在毎日指導をさせて頂いております。

彼女の講演内容は、英語で和訳は現在ありませんが、英文表記されているので、頑張って翻訳して頂ければと思います。彼女が言いたいのは、「DON’T LIMIT ME」「私を制限しないで…」という事で、この動画は、学校の先生達や、保護者に向けての心得だと思っております。

制限しなければ、諦めなければ、彼女のように社会に羽ばたく事も出来るのです。

動画はこちらです。
“DON’T LIMIT ME!”- Powerful message from Megan with Down Syndrome

制限をせず、時間をかければこんなすばらしい成果が得られるのです。

その後さらなる進歩と成長を見せる動画です。
Autism Avenues -Don’t Limit Me

発音も格段に上達しています。

彼女の将来はきっと明るい物であると思います。

努力は今からでも始められるのです。学齢が上になっているからと諦める事はありません。昔は言語指導を行っても習得は無理と言われており、指導そのものを諦め、(制限され)た為に、コミュニケーション能力を持ち合わせないままで成人になった人も少なくありませんが、私の両親のお世話になった方は、つきっきりで指導され私は小さい時にお世話してもらう程の進歩を獲得されていました。言葉だってかなり明瞭で一緒にお歌を教えてもらった事を覚えています。

昔はこのような動画もなかったので、公知される事も少なかったのですが諦めずに努力し続けた人達は沢山いらっしゃるのです。

成長を信じて諦めず取り組んで下さい。