NO204.自閉傾向のお友達の心の成長…①

NO204.意思表示か、反射行動か

自閉傾向の強いお友達…気持ちの切り替えが苦手で、したい事を途中で止められたり、止めなければならない状況になったり、したい事がすぐにできなかったりするとお友達の精神状態、身体的な状態にもよりますが我慢を求められるとそれぞれ態度行動に大きな変調が起こります。

〇暴言を吐く。
〇大声を出す。
〇奇声をあげる。
〇歌を歌いだす。
〇殴る、蹴る。
〇掴みかかる。
〇物を投げる。
〇足踏みをする。
〇体をゆする。
〇ガタガタと机等を揺らす。
〇寝ころぶ。
〇座り込む。
〇逃げ出す。
〇走り出す。
〇離席する。
〇トイレに行く。
〇嘔吐する。
〇脱糞、放尿する。
〇唾を吐く。
〇笑う。
〇泣く。

反射なのか示威行動なのか…


それぞれ自分の意思を通す為と思われがちな、示威行動が見受けられます。

これは意思表示と考えられがちですが、反射で表出する態度もあるのです。

どうしてそのような行動をするのか理解していないままの行動もあります。

レモンを見ると酸っぱいと感じたりといった反射行動に似ている可能性もあります。大脳を経由して考えて起こった行動ではなく、子ども達の意思を経由せず起こしてしまう行動もあるという事をご理解頂ければ多くの謎が解けるのではないかと思います。

あくまでの私の経験則ですが、特に言語理解・意味一致が出来てない場合、意思表示で出現する行動は、原始的であり直接的で生物的に嫌悪感を抱くような行動が強いのではないかと推察しております。

言語理解を促進する方法に関しては、NO8.言葉の力や、カテゴリーNO36の言語獲得への道を参考にして頂き、今回はある程度の言語習得が実現しているお友達に関してさらに洞察を深めたいと思います。

叱られているのに笑ってしまう???


叱られているのに笑ってしまったりするのは、過去の経験から引き起こされる行動であると多くの専門家もお考えのようで、感情をどう表してよいかわからぬ時、偶然笑ってしまったのを回りの保護者が驚いて、びっくりしたり、叱るのを止めたりと空気感が変わったことを反芻し、現状打開の方法として「笑ってしまう」という行動にでてしまうのでなないかと考えられています。

反射的な行動の一部は、感情と行動の連動がうまくいっていない場合に起こるのではないかと考えら、本来繋がるべきラインが間違えた接続になっているのではないかと推測されるような事案もあります。

この場合、諦めず、怒ったりせず、冷静に〇〇してみようね。としみいるまで指導していきます。改善されるまでには個人差がありますが、何度も何度も、何か月も行う事で改善されてきます。ただ突然変化がみられるのではなく多くの場合、その他の奇異な行動も緩和されていく中で突如感情一致がみられるようになります。

驚くのを止める事も効果的で、冷静な態度が進歩の鍵となりますので子ども達の態度行動に惑わされる事無く対峙する姿勢と気構えが重要であると考えられます。決してカッとならずに、深呼吸をしポーカーフェイスで接してみて下さい。



驚いて見せない事、平常心で対応してみて下さい。ポーカーフェイスです。