NO237.成長の片鱗

NO237.僅かな成長でも…
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COMPASSでは、個別療育を中心に行っていますので、担当するお子様の成長が順調であれば順調であるほど進歩する事が当たり前になってしまい見過ごしてしまう事もあります。今回はそんな中で、担当の目から離れた視線で子ども達の成長を追ってみました。

その1  ウロウロしっぱなしだったお友達が
1時間半椅子に座って課題に取り組む事が出来るようになりました。

10歳のお友達で、当初は集中力も続かず、10分の集中で保護者の方も喜んでおられたのが、昔話のようです。以前は机上の物を投げ飛ばし、ご家庭のお皿等も全てプラスチックにされていたお友達ですが、僅か1ヶ月の支援の結果ここまで成長を遂げる事が出来ました。僅か1ヶ月でもこの成長です。※4月1日開所したCOMPASS岡山での実績です。補足致しますが、岡山市や高松市は支援日数が通例の1ヶ月から8日を引いた日数の支援日数(20日から23日)は難しく両市とも最高で13日までしか受給日数がございません。現在岡山は日中一時支援が行えるよう準備しており支援の枠も広げられるように準備しております。

その2排せつ困難だったお友達が
トイレが1人で、上手に出来るようになりました。

排尿感にも気付けなかったり、トイレに行けても失敗したり、1人でお尻を拭けなかったり、パンツやズボン、スカートが濡れてしまっていた子ども達の多くが自力で大丈夫になりオムツの着用率が圧倒的に減りました。※トイレチェックで排せつ時間の記録数も各施設激減しております。

その3 無口だったお友達も
自ら挨拶出来るようになりました。

各COMPASSを巡回している中で、余りに自然に「こんにちは」「さようなら」「ありがとうございました」と言っているのでつい見落としてしまいそうになりますが、多くの子ども達は以前は目も合わず、頭を下げる事すら出来なかったお友達です。それが、僅かな期間でとても自然に、(自発的に)初めて会った人であっても、久しぶりに会った人に対してもご挨拶が出来るようになっています。

その4 ダウン症のお友達も見事
幼稚園に入園し、受験勉強に取り組むほどに…

年長の4月から普通幼稚園に入園を果たしました。先生方の指示も通り、お友達と一緒に行動する事が認められての正式入園が決まりました。既に言語習得もある程度達成し、平仮名、カタカナも書いて読む事も実現し、現在は発語の練習に取り組みつつ、1年前の目的は普通学級進学だったのですが、春先からはCOMPASSの指導にとどまらず、現在は「みつば会」でも私立小学校の普通学級への進学を目指してより厳しい指導に取り組めるまでに成長しておられます。※上の写真は、算盤の暗算指導です。右下の小さな算盤が魔法の紙算盤です。

その5 小さなお友達でさえ
お箸を使って、静かに綺麗にお食事出来るまでになりました。

誰一人立つことも、こぼす事も、騒ぐことも、好き嫌いも無くなり楽しくお食事出来るようになっています。食が細かったお友達もモリモリおかわり出来るようになりました。配膳も、後片付けも皆自主的に出来るようになりました。先日の春休みもお昼をご一緒したのですが、皆とてもお行儀もよく見違える姿に感動を致しましたが、既にそこでは当たり前の姿になっており、新しいお友達のモデルとなり、良い影響をあたえておりました。

成長すればするほど忘れてしまいがちで、ともすると担当者からの報告も忘れがちになってしまう事となっているのが今のCOMPASSです。

これは日々、熟考された繰り返しの指導の中で実現している事実です。繰り返しの中で定着している成長であるとご理解下さい。