NO250.音楽療法の成果 その2

NO250.ゲームから忍耐と規律を
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前回に引き続き、COMPASSにおける音楽療法の取組みについてお話したいと思います。

音楽療法で、ほどよい挫折と忍耐力を



音楽療法を基盤とする様々なゲームにより、遊びの中で、様々な社会適応力を身に付ける事が出来ます。

本気の椅子取りゲームもその一つです。



学習でも運動等でも周りで応援したり、励ましたりして克服する事は出来ますが、あくまで1人で立ち向かわなければできません。心が脆弱なお友達の場合、その障壁を乗り越える事が出来ません。

それは様々な課題に1人で立ち向かっているからです。

リトミックのような音楽療法では集団での取組みが可能で、1人という立ち位置から解放されます。

仲間を得る事で、乗り越える力が出るのです。皆が支えてくれるのです。

上記のように、ちょっとしたゲームなのですが、負けると泣いたり、寝転がっはぶてたり、ふてくされてり、奇声をあげて大声で怒ったりと感情をコントロールできなくなってしまう局面に出会います。

繰り返し、一緒に楽しみ、ルールを共有していけば、感情をコントロールする事が出来るようになるのです。本気のゲームですから、写真のように最初は暴れてしまうような事もありましたが、今では皆楽しく取り組む事が出来るようになっています。

普通のゲームと音楽をベースにしたゲームでは能力の覚醒が段違いで、リズミカルなせいか、歌の効用で、調和性が高くなるためか、スムースな切り替えが出来るようになります。

皆で「ご一緒だから」かもしれません。

音楽をベースに指導していくと、「次に踏み出す力」を得る事が出来るのです。皆に応援される事で、ルールを守る力が得られるのです。

負けを認め、自分を押さえる、そして次のゲームに参加する。この繰り返しで心のコントトールが容易くなります。心を制御する力が得られるのです。

気持ちを切り替える単純な方法です。繰り返し行えば、よりスムーズに心の制御が可能となっております。

音楽による日々の取組みを実践すれば、より高度な忍耐力へとつなげる事が出来ると考えます。

机上の指導だけではなくこのような取組みでも子ども達の社会性を育てる事が可能なのです。音楽の力も大切な療育支援に繋がります。

軽視せず楽しく取り組む方法の一つとして試みられて下さい。