NO298.伝える事の大切さと難しさ 改訂
NO298.大切な事をお伝えする難しさ…改訂
連日沢山の方々からご相談のメールを頂き、業務の間隙をぬって出来るだけ多くの皆様とご面談出来る様日々とりくんでおります。
ご相談を承る際、実際の療育の様子や通所されているお友達のご様子をご覧頂き、場合によっては私共の療育手法の動画をご覧頂いたりしているのですが、時折保護者の方が嗚咽される事がございます。
その涙は二通り…
半数以上の皆様は、お子様の成長の可能性や、希望を見出され、喜ばれ、感動されての歓喜の涙を賜っております。時には私達ももらい泣きをする事もあり、これからご一緒に頑張りましょうと、私達もご一緒に鋭気を頂いております。
そして残りの多くの方々が流される涙は、少々その意味が異なる場合があるのです。
何故知らなかったのか!!!
時には怒りにも近い感情をあらわにされる方もおられます。
御自身のリサーチ不足を嘆かれ、もっと早く知っていればという悔恨の念に近い涙を流される事も少なくありません。
時には如何して、もっと早くホームページに掲載してくれなかったのか…知りえる手段はなかったのか…と涙される事もございます。
全てを公知する事の難しさ…
そのような場面に出会う度に、他に方法はなかったのか、もっと公知に繋がる方法はないのかと、私達も自問自答をくりかえしております。
今年6月から、来春3月にオンエアーされる全国放送の取材を受けるべく準備を行って参りましたが、COMPASSでは、現在300名近くのお友達のご支援に関わっておりますが、顔出しとなるとほぼ96%以上の方がNGとなってしまいます。
成長すれば成長するほどNGとなってしまいます。
成長の片鱗を動画等でご紹介する事は出来ないのです。
良くなれば、良くなるほど出演は難しくなり、ほぼ不可能な状態となってしまいます。
本ブログで、成長の様子の一部を、ご紹介する事が精一杯で、劇的な成長成果や、見た事もない本当の療育成果を知るにはCOMPASSにご来所頂かねばなりません。
成長成果を公知するには、個人情報を含め、障壁が高く、とても複雑で難しい問題として立ちはだかります。
顔出しがOKで撮影を受け始めると親族問題等でキャンセルになったり、行政を含めて全ての確認をとって進めていても、想定外の問題で、ストップになったりと、テレビ撮影であっても、容易ではない状況です。
多くの衆目を集め、新しい療育手法として浸透し理解頂ける状況になるのに後どれ程の時間がかかるのか。成長の様子を動画で公開出来れば一目瞭然なのですが、今はCOMPASSにおいで頂いて1組ずつお見せするしか方法は無いのです。
小さな事をコツコツと…
今は1人でも多くの子ども達の成長を実現する事で、その声が少しずつでも広がり、一人でも多くの方にその喜びの声が伝わる事を願うばかりで、少しでもご縁が広がるようにブログに綴ったり、冊子を作ったり、看板を立てたりする事しかできません。
現在取材に取り組まれているテレビ局の方は、若年性認知症に早期に取り組まれた方で、15年前も顔出しが難しく大変なご苦労がおありになったとの事で、今でこそ多くの若年性認知症の方がテレビ取材に応じておられますが、以前は親族の反対等とても難しい事であったとの事で、世の中の理解が進むのを待ちましょうとお話されます。
来年は、講演会や勉強会を積極的に開催し、少しでも多くの人に知り得る機会を増やして行きたいと考えております。
壮大な夢かもしれませんが、私は、例え発達障がいと診断されても、問題が消える程に成長を凌駕する事、成長出来うる可能性が多いにある事を多くの方に知って頂ける日が来ることを目指していきたいと思います。
自閉症でも、多動でも、知的や、情緒の問題があっても、ダウン症のお友達でも必ず問題を解決し、自立する事が出来ると、誰しもがそう思えるようになる事を実現したいと思います。小さな灯でも決して消さずに成果を積み重ねて参ります。