NO302.独り占めから、分け与える人に…

NO302.お年玉を作りましょう。
 保護者心得   

お年玉は子供にあげる物を思い込んでいませんか?

違います。お年玉は子ども達から頂く物なのです。(NO188.大人になっても、お年玉…)

私は毎年子ども達からお年玉をもらっています。


お友達の中には、独占的な思考に陥り、他のお友達に、絵本や、おもちゃ等貸し与えず、何でも独り占めしてしまうお友達がおられます。

兄弟がいれば別ですが、小さい時から貰ってばかりです。兄弟がいても学齢が下小さいと特別扱いされてしまいますし、一人っ子の場合は、独り占めの状況がついつい常態化してしまいがちです。

核家庭が増えていると言われて久しいのですが、両親から貰い、祖父母からいつももらい、いつの間にか猿山のボスになった気になってしまう事も少なくありません。

出来るだけ小さな時から、人に与える事、与える喜びを体験するべきで、そこから発展して譲る、待つという事も体験的に身に付けていくのですが、食事も入浴も何でも最優先されて誤った認識を植え付け、固執する事が強い場合は、物の占有があたりまえとなり、待つ事も譲る事も困難になってしまうと考える研究者もおられます。

指導の方法は状況により様々に変化しますが、基本的には、正しいポジショニングが支援の鍵となり(NO41.おしくら饅頭で勝ちましょう…)、そして(NO92.ボス猿である事…)で立ち位置を理解させてからの支援方法を行うのですがソフトランディングではまず物を分け与える事を体験させる事が有効であると信じております。

お年玉はとても効果的です。
肩たたき券や、1人で服を着ます券、小学校なら、最初に宿題します券、テレビを譲ります券や、お茶碗を並べます券、昨年の秀作は、1人で体を拭きます券。ちゃんとトイレと言います券…

どの券をもらっても、皆喜びます。

子ども達も皆に喜ばれるのは好きなのです。

またそうしたいと思わせる事が大切で、この楽しさをお正月に繰り返し体験させる事で与える喜びを実感させるのです。

与える事から、譲る事に繋げていければいう事ありません。

これは1つの支援方法ではありますが、独占するという気持ちを無理なく瓦解させる方法の一つであります。


是非、おためしあれ…